40-6 ページ7
カエデちゃんが指差した方向には奥の扉が突然開き、中からはぎっしりと並んだ警備マシンが現れた
「くっ……罠か！」
『ここに来るまで、マシン起動させてなかったのか…』
「突破しよう、飯田くん！」
「待って！ここのサーバーに被害が出たら、警備システムにも影響が出るかも…」
「……………上からも」
「どんだけいんだよぉぉ〜！」
通路を埋め尽くすほどの警備マシンを前に、八百万ちゃんがしゃがみ込む
「警備マシンは私たちが食い止めますわ」
『………………磯貝、前原、カエデちゃん、速水、イトナ、お前らここでみんなと戦ってくれ』
「…………わーってるって」
「青子はメリッサさんを連れて別ルートを探せ」
「任せて！」
「…早く行って」
「青子、無茶するな」
ナイフと銃を構えて殺る気を出したE組のみんな
「麗日さんも来て」
「え、でも！」
「いーから、こい！」
「わ、ちょっと！」
メリッサさんをおぶってる寺坂が、まさかの麗日ちゃんを抱き上げるとは
「寺坂、お前筋トレでもしてたわけ？」
「てめーよりかは力あるわ!!!」
『緑谷！』
「うん！」
磯貝たちに後を任せて通路に出て駆け抜けていくと、サーバールームから大きな音が入ってくる
思わず振り返り、立ち止まりかける緑谷に「止まっちゃダメだよ！」と渚が発破をかけるように声を上げた
「潮田くんの言う通り、止まっちゃダメだ！
ここでうちらまで捕まったら、飯田くんたちが残った意味がなくなる！」
「う、うん！」
『…………………これだけの手際の良さ…。まさか』
「青子？」
「なんか思い当たる節でもあるわけ？」
『…いや』
背中に伝う冷や汗を感じながら、通路を駆け抜ける
磯貝side
八百万やみんなが“個性”の使いすぎでキャパオーバーになり、俺たちも少しずつ疲労を見せ始める
「オイラの頭皮も限界だ………」
「磯貝…！」
「くっ………！」
警備マシンのワイヤーで拘束されて、俺たちは身動きが取れなくなった
「どうすんだよ、磯貝！」
「…みんなを守りながら戦うのは無理だ…なら」
「暗殺、開始！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 404人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
