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「君あの三頭犬を可愛いって言うんだからトロールなんて楽勝だろう？」物陰でロンがAに言った
「トロールは妖精だからまだ勉強中､しかも野生のトロールなんて危険だよ」
Aは限りなく声を落としてロンに言い返した
トロールはドアの前で立ち止まり､中をじっと見た
長い耳をピクつかせ､中身のない頭で考えていたがやがて前屈みにノロノロと中に入った
「鍵穴に鍵がついたままだ。あいつを閉じ込められる」
ハリーが声を殺して言った
「「名案だ/ね」」ロンとAの声が重なった
トロールが出てきませんようにと祈りながら3人は開けっ放しのドアの方にジリジリと進んだ
喉がカラカラだった。最後の1歩は大きくジャンプしてハリーがかぎをつかみドアをピシャリと閉めた
「やった！」
勝利を意気揚々､3人共来た廊下を走ったが曲がり角まで来た時Aが足を止めた
「A！早く！」ロンがブンブンと手招きした
「…そんな､大変…！！」
Aは顔は真っ青になり叫んだ
「今の女子トイレだよ！！」
その瞬間心臓が止まりそうな声を聞いた
──甲高い、恐怖で立ちすくんだような悲鳴
────今､かぎをかけたばかりの部屋の中からだ
「「「ハーマイオニーだ！！」」」
3人が同時に叫んだ
回れ右をして3人はドアへと全力疾走した。気が動転して鍵が上手く回せない
──開いた──ハリーがドアを開けた
3人は突入した。ハーマイオニーは奥の壁にはりついて縮み上がっていた。
トロールは洗面台を次々となぎ倒しながらハーマイオニーに近づく
「こっちに引きつけろ！」ハリーがそう言うと散らかった蛇口を拾って力いっぱい壁に投げつけた
トロールはハーマイオニーの1メートル手前で立ち止まった。ドシンドシンとこっちに向きかえにぶそうな目をパチクリさせながらこっちを見た
卑しい小さな目でハリーを見た途端､今度はハリーのほうに棍棒を振り上げて近づいてきた
「やーい､ウスノロ！」
「こっちを見なさい！とんちんかん！」
ロンとAが反対側から叫んで金属パイプを投げつけた。
トロールはパイプが肩に当たっても何も感じないようだったが､それでも叫び声は聞こえたらしく､また立ち止まった
醜い鼻面を今度はAとロンに向けたのでハリーはその後ろに回り込んだ
「早く走れ､走るんだ！」
ハリーはハーマイオニーに向かって叫んだ
ハリーの叫び声がトロールを逆上させてしまった
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てぃろ(プロフ) - 今まで見た作品の中でナンバーワンです♥応援してます (9月29日 2時) (
レス) @page50 id: 8ee66f076b (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ13で、「ニンバス2000」が「ニンバ2000」になっています。 (2023年2月21日 15時) (レス) @page13 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - ありがとうございます！続き楽しみに待ってます！ニュートやテセウス、ティナも出てきて欲しいです(笑) (2022年8月14日 6時) (レス) @page50 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 続き楽しみにしています！ズーウーやピケット出してほしいです！(笑) (2022年6月5日 6時) (レス) @page10 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ これからも無理のない範囲で頑張ってください！！ (2022年6月1日 18時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年5月28日 10時
