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「うわっ!!」
フラッフィーが3つの頭を大きく振りかぶった。危うく壁に叩きつけられる所だった
こんな狭い空間で何ができるか。横笛もハーマイオニーが握ったままだ､食われる以外の選択肢は…
暴れるフラッフィーを見て､突如脳に何時かの記憶が駆け巡った
『……さんっ！…母さ…ん！来て…はやく！Aが…！』
生暖かい真っ赤な液体がふくらはぎからつま先まで蛇口のように垂れ流れ､意識が朦朧していく…
あの子を､守れなかった
「いっ"あッ…!」
一瞬だった。左の頭の犬歯ががっぷりと腕の肉に食い込み､メキッ…という嫌な音を立てた
怖い……逃げたい………
そうだ…この子達だって怖いんだ…『石』を守れなかった時､侵入者が来た時…何が起こるかなんて分からない…
「ぅッ…ごめんね…ッでも…3人はかけがえのない私の親友なの…怪我なんてして欲しくないの…」
くい込んだ腕を抜き取り､手で止血しながらフラッフィーに1歩､また1歩と近づいた
死ぬ覚悟は出来てる…！だから…
「怖がらないで…」
そう言うとAは三頭犬の6つもある目を交互に捉えた
瞳の奥を…
まるで全てを見透かすように見つめる祖父譲りの青い瞳が
フラッフィーがスンスン､とAの匂いを嗅ぐ
「そう…怖くないよ」
視線を逸らすまいと､Aは三頭犬の瞳を眺め続ける
「私の目を見て、大丈夫だから…」
フラッフィーの心を捕らえたAの大地のように暖かく､ずっとそばに居たくなるような目で段々と近づいて行く
「おいで､」
フラッフィーの3つの頭がAにすがりついた。そのままフラッフィーは座り込み､Aを抱くようにゴワゴワとした毛並みで包んだ
「そう…そのままゆっくりと目を閉じて」
言われるがままに三頭犬は目を閉じ､いつの間にかコテンと頭を落とし眠ってしまった
「い"っ……！」
腕が焼けるように痛い､血が止まらない､確実に骨にヒビが入った
「行かなきゃ､」
するとニフラーがヒョイと顔を出し､鉄製の仕掛け扉を開けようと(実際には盗ろうと)手にかけた
「ありがとう､でも自分で開けれるよ」
感化されたようにポケットからボウトラックルも飛び出した
「2人とも…ありがとう。最高の相棒だよ」
そう言うとニフラーはローブの中に飛び込み､照れ隠しをするかの様に中を走り回った。
Aはフラッフィーが起きないよう仕掛け扉開き
中へ飛び込んだ
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てぃろ(プロフ) - 今まで見た作品の中でナンバーワンです♥応援してます (9月29日 2時) (
レス) @page50 id: 8ee66f076b (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ13で、「ニンバス2000」が「ニンバ2000」になっています。 (2023年2月21日 15時) (レス) @page13 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - ありがとうございます！続き楽しみに待ってます！ニュートやテセウス、ティナも出てきて欲しいです(笑) (2022年8月14日 6時) (レス) @page50 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 続き楽しみにしています！ズーウーやピケット出してほしいです！(笑) (2022年6月5日 6時) (レス) @page10 id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです！！ これからも無理のない範囲で頑張ってください！！ (2022年6月1日 18時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊子 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b2feacb2cf1/
作成日時：2022年5月28日 10時
