お笑い界…天下統一してやろかい！！【お笑い芸人】 (ページ18)

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赤色(ラニーノーズ洲崎side) ページ18

千姫が自販機に行ってる間人は徐々に増えていった。

咲紀が藤本さんに千姫の状態を伝えた。

いつも正気に戻していたのは藤本さんやったらしい。

((ｶﾞﾁｬ

千姫が戻ってきた。

自販機に行ったはずやのに手ぶらやった。

「こんな僕が消えたところで」

さらに歌いながら入ってきた。

楽屋はｼｰﾝと静まり、心配そうな目でみんな千姫を見た。

千姫の目に光はなく、狂気に満ちていた。

藤本「千姫」

名前を呼ばれると千姫は歌うのをやめた。

「……っ！！！」

みんな「千姫？！？！」

歌うのをやめた瞬間、千姫は机の上に置いてあったカッターを取りだし手首に刺した。

目の前が真っ赤になった。

咲紀は震えていた。他のみんなも…。

そして俺も。

千姫は手首をみて、

「綺麗な色…でも、なんでまだ生きてるの…？」

私は死にたいのに！！と大きな声をあげカッターを振りかざした。

でも、そのカッターは千姫の手首には刺さらなかった。

咲紀「…っ？！藤本さん…？！」

藤本「っ…！！」

刺さったのは藤本さんの手首。

「…はっ？！藤本さん？！なんで…？！」

千姫は我に返ったらしい。パニックになったのか号泣しだした。

「ごめんなさい！ごめんなさい！」

千姫は狂ったようにその言葉を連呼した。