三十三話 ページ34
木兎「はーっ、食った食った!!」
もうお腹に入らないくらい食べ、お会計を済ませて店を出る。もうすっかり空は暗くなっていた。来た時はまだ赤かったのに。
ぞろぞろと夜道を歩く。
会話が途切れることは無い、と言っても木兎さんが勝手に一人で喋っているだけだが。
途中で家の方向が分かれ、とうとう一人になってしまった。くっそ、他の人は一緒に帰ってるのにぃ。
電車通学は私だけらしい。
この時間帯になれば乗ってる人も少なくガラガラだ。
『あれ』
見覚えのある二人。
電車で見かけたのは初めてだな。こんな特徴的な二人、気づかない方がおかしい。
『チキンと孤爪さんじゃないですか。奇遇ですね、同じ電車だったんですか。』
黒尾「げっ、イカレ女じゃねぇか。こんな時間になにしてんだよ、夜遊びか?」
『バレー部で焼肉ですよ。寂しいんで隣座らせてください。』
音駒高校の主将、黒尾鉄朗。
音駒高校のセッター、孤爪研磨。
まさかこんな所で会うとは。世界は狭いものだ。
『そう言えば、あの罰ゲームの動画、めちゃめちゃ反響ありましたよ。』
黒尾「なんて?」
『マネージャーの子可愛い♡とか、マネージャーの持ってる食べかけのお菓子を食べたいとか。』
黒尾「マネージャーばっかじゃねぇか!!あんな体張ったのに俺らにはねぇのかよ!!」
『勿論ありましたよ。例えば、絶対トサカ金玉蹴られて興奮してるとか、男二人が羨ましい件についてとか、Aちゃんの声可愛いとか?』
黒尾「してねぇわ!!つか最後に至ってはお前が嬉しいだけだろ!!」
『あ、孤爪さんインスタやってましたっけ。見てくださいよこれ〜』
黒尾「研磨には見せないでっ」
黒尾さんはツッコミ属性なんだな。
てかツッコミ属性ってなんか卑猥だよね。ねぇそう思わない?(思いません)
折角なので2人がインスタをやっていたならフォローしたい。一応仲良くさせてもらってるので。
孤爪「入れてるだけだけど、それでもいいなら」
黒尾「俺お前のことフォローしてんぞ。」
『そうだったんですか。アカウントどれですか?チキン南蛮ってうったら出てきます?』
黒尾「出てきません。黒尾鉄朗ってうってください。」
孤爪「俺も。本名で。」
フォロー中の数字が2つ増えた。
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nonn - オチは、木兎さんだと思っていたので以外でした。木兎さんバージョンのオチも見たいと思いました。とても面白かったです。 (2022年2月9日 12時) (レス) @page33 id: cfc7f8846a (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 奏音さん» 夜久さんのメイド服は世界を救います(真顔)面白いと言って貰えて嬉しいです!これからも恐らくダラダラと長く続く予定なので、付き合っていただけたらと思います! (2020年5月15日 9時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - 私まだ1しか読んでないのですが、もう、面白い以外の言葉が見つかりません!wなんか堤ちゃんの性格が面白くて好きですwwwあと、流石にやっくんのメイド服はヤバいです…!グヘヘヘ←(((キモ これからも頑張ってください!応援してまーす!! (2020年5月8日 23時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 土の影さん» 土の影様が読んでくださっていたことに感激です!これからも面白いと思ってもらえる作品目指して頑張ります。コメントありがとうございます!! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0de810db1e (このIDを非表示/違反報告)
土の影(プロフ) - 続編出てる中こちらへのコメント失礼します!読んでいて楽しすぎて、すぐコメントしなくては…!と思いまして。本当に面白いです、これからも応援してます!更新頑張ってください!(^^) (2020年4月9日 10時) (レス) id: 71404c1896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年3月21日 23時