検索窓
今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:32,644 hit

ファンレター(赤緑) ページ19

リアル設定 狂愛です


緑side

緑「またや……」

スタッフさんから"またたくさんお手紙来てますよ"と渡されたダンボールの中に、
俺がいつも警戒している封筒が入っていた。

その手紙の内容は俺の跡をつけているような
まぁ言ってしまえば、少し気持ち悪い内容


緑「ストーカーなんかな……」
赤「何が?」


ぼそっと呟いたところを丁度楽屋に入ってきたしげに聞かれ、体がビクッとする。
いくらメンバーでも"ストーカーがいるかも"なんて話せない。


緑「ううん。なんでも。
みんなからのファンレター嬉しいなって」
赤「あー。神ちゃんなんか増えとるよな、ファンレ。世界が神ちゃんの魅力に気づき始めた…というか」
緑「ははっ、なんやねんそれ」


良かった。なんとか誤魔化せたみたいだ。
にしても…しげが言ったように以前よりファンレターの数は増えている気がする。

にしてもしげの言い方は少々大袈裟すぎだと思うが。


赤「ファンレってさぁ、たまに過激なやつとかあるから困るよな」

またも体がビクッとする。やはり誰でもそういうものはあるのか。俺だけではないという安心感にも浸る。

緑「ほんとなぁ……しげ、気をつけろよー?
ストーカーとかあるかもしれへんし」

なんて、今自分がその危機に晒されているかもしれないのに冗談に回してしまう。

赤「んなあるわけないやん笑
どっちかというと俺は神ちゃんのが心配やわ。
神ちゃん可愛いから男の人とかに狙われるかもしれんで」

怖いこと言わんでよ。ほんまにそれっぽいやん
例のファンレターの字も汚いし、ほんとに男みたいで………いやいや気にしすぎよな

緑「可愛いって…笑俺やって男やねんから」
赤「そんなひょろっちぃ身体で何言うとんねん」
緑「ひょろっ…?!これでも鍛えとるんやで?」
赤「俺がさっと抱き上げられる時点でひょろっちぃわ」


多分今こいつが言ってるのは、某番組で
俺を持ち上げた時のことだろう。

緑「んん……まぁ気をつけるわ。」
赤「ん。なんかあったらすぐ言うんやで?」


そう言って俺の頭を撫でる。
なんやかんや優しいんよなぁ…しげって。
そういうのサラッと言えるところに少しドキっとしてしまう。


緑「ほな俺帰るな。また明日」
赤「おー、じゃなー」


そうそう。俺やって男やし
もし男が襲ってきても殴るし。
いや殴るはダメか………あ、刃物とか持ってたらどうしよう……

なんてことを考えていると、後をつけられている気がする。
怖いな、と思いながら少し足早で帰る

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
168人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:奥沢。 | 作成日時:2021年1月1日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。