占いから始まった恋【黄】

5話 ページ6

こ「…んで、なんか探してるっぽいけどどうしたの？」



『130円得して買ったお茶が無くなりました』


こ「いやしょうもな」




いいじゃんお茶ぐらい、ところちゃんが言う


いや、今日私飲み物無くて喉カラッカラだったんだぞ



マジでカラカラすぎてころちゃんみたいな声になるかと思ったんだぞ





『？ころちゃん、それ…』



こ「ん？これぇ？」




私はふと、ころちゃんが持っていた飲みかけペットボトルに目をやった



あらヤーダ。私が買ったお茶と同じじゃないですかぁ




こ「なんかね、珍しくるぅとくんがくれたの」


『はっはっは。うちの幼馴染がそんなことする訳ないじゃないですか』




手作りバレンタインをあげたらホワイトデーにチョコペン返してきたやつだぞあの人



こ「拾った〜って渡してきたから」



『…待って？それ何処で貰ったの？』




こ「そこの自動販売機ら辺」


『おいそのお茶私のやつだよ』



こ「え？」




私のお茶が無くなりました事件(？)と辻褄が合っている(気がする)


絶対それ私のお茶ですわ



私はころちゃんに説明しようとした時





ｶﾞﾀﾀｯﾊﾞｷｯ



こ「『ひえっ。』」






？「Aっ……！！」



金髪のイケメンが教室のドアを半分壊しながら入って来た






待って待って待って

このドア半年前に新しくしたばっかりのやつ



今ので軽くドアのネジが曲がったよ




こ「るぅとくんじゃん」


る「はぁ、はぁっ…A…」


『……私何もやってないデス』




ころちゃんに視線でヘルプを求めてるとズカズカとこちらに来た幼馴染



そしてパシッと私の頬を両手で包み込んだ

あ、ちょっと力強くて痛い。




る「頭大丈夫！？」


『……………』






泣 き そ う 。

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