+ﾟ｡*Special Story*｡ﾟ+ *8/30* ページ46
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「はぁー、やっと終わったー!!」
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広げた両手にあるのは、数学の教科書。
夏休みに課されていた勉強のノルマをやっと達成できた。
感激のあまり、目の端に涙をためる私を横目にププっと笑ってるのは
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「どんだけ嬉しいの」
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……私の彼氏。
寝転がっていたベッドから飛び降りて、私のそばに来た。
前から思ってたけど、こいつはいちいち距離が近い。
「暑いからちょっと離れて」なんて言ってみるけど、本当はそんな理由じゃない。
だって、クーラーは20度に設定してるし、私はノースリーブにショートパンツ。
暑くなんてない。
ただ、潤といる距離にまだいまいち慣れなくてドキドキするだけ。
……なーんて、こんなにドキドキし始めたのは最近のこと。
ちょっと前までの私は、自分からウザい程に引っ付いていた。
なんてバカだったんだ、私は。
なんて痴女だったんだ、私は。
今じゃ
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「何で恥ずかしがんの」
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首に顔を埋めてきて、そこにちゅっとキスを落としてくる潤の少し意地悪な言葉に、顔を真っ赤にさせながら口を尖らせてる。
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でも、今日は許してやる。
いつもみたいに叩いたりしない。
暴言はいたりしない。
だって、今日は
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「……誕生日おめでと」
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今日はあんたが生まれた、私にとっても大切な日だから。
少しぐらいのワガママなら許してあげようじゃないの。
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「……ありがと。 だから、今日は抵抗しないんだ?」
「……」
「……可愛すぎんだよなぁ、いちいち」
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コクンと頷いた私の頭をわしゃわしゃ乱暴に撫でる潤。
潤の、少し汗をかいてる手に、自分の手を重ねたら、指と指が絡み合う。
それと共に、恥ずかしそうに揺れる瞳の視線が絡み合う。
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「……じゃあ、18歳初の誕生日プレゼントだ、これ」
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潤が呟いた言葉を合図に、唇が重なり合う。
今度離れたときにはやっぱりどちらからともなく照れ笑いが零れる。
そしたら、いきなり潤が深いため息をついた。
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「……どうしよ、止まんない」
「……え? ちょ、ちょっと、潤さん……?」
「黙って」
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シーッ、唇に人差し指を置いた潤。
記念すべき日にこの良き日に
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「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー」
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私の叫び声が部屋を揺るがすほどに響く。
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＊Special Story＊ *fin*
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終わり←＊あとがき＊
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紗乃(プロフ) - 可愛い潤くんが見れてよかったです♪最後の所が、私はとても好きで、主人公ちゃんらしいなぁ…と。(笑)流花さんの文章も、流花さんが書く嵐の皆さんも大好きです☆これからも応援してます!!あの天使潤くんが31歳だなんて信じられないです。口が空いまま閉まりません(笑) (2014年9月2日 21時) (
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