◇*27*◇ ページ27
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まとめ終えたプリントを提出しようと職員室に行ってみたけど、大野は席をはずしていた。
じゃあ、どうしようかとドアの前でオロオロしていたらコツンと頭を小突かれる。
そんないきなり暴力ふるうやつはどこのどいつだぁ?
誰にも聞こえないぐらいの小さな舌打ちをして、くるっと振り向いたら
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「大野先生は部活行ってるよ」
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脇に数冊の教科書を挟んだ、あの忌々しき二宮が私を見下ろして立っていた。
「げっ」また出しそうになったその言葉は、喉ギリギリのところで何とか留めた。
また小突かれちゃたまんない。
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「で? 大野先生に何の用?」
「あっ……ちょっと、頼まれてたプリントを持ってき、ました」
「なんだ、その片言(笑)」
「うっさい……」
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こっの、猫背野郎……
人が頑張って敬語使おうとしている努力を、3000円ぐらいで売ってそうな安物のスニーカーでブチブチ踏みにじりやがって……
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「ん。 じゃあ、このプリントは大野先生の机に置いとけばいいんだ」
「えっ……」
「何、えっ…、って」
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二宮になら「ふーん。 どんまい」ってバカにされたように言われるだけかと思ってたのに
何なら語尾に星を付けられて
ウインクを投げ飛ばされるかと思ってたのに。
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「あれ? いいの?」
「あっ、いやっ、置いてほし、い、です」
「だから、何で片言(笑)」
「……」
「まぁ、この前は君に大変なこと押し付けちゃったみたいだし。 こんな罪滅ぼしでもしないとまた松本に怒られちゃうだろうしね。
……この前は悪かったよ」
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そう言って二宮は私からプリントを取る。
あれ? こいつそんな悪い奴じゃない?、なんて思わせる。
私は蚊の鳴くような小さい声で「ありがとう」と呟いた。
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「どういたしまして。 ……あ、でも大野先生ならグラウンドにいるから一応行ってみれば?
二宮先生にプリント渡しておきましたーって」
「……うん。 分かっ……分かりました」
「もういいよ。 無理に敬語使おうとしなくて。
……もうさ、相葉が敬語使うとか面白くて面白くて……っ……」
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前言撤回。
こいつはいい奴なんかじゃない。
人の努力を踏みにじるだけじゃなくて
グーパンチで最後のとどめをさしてくる。
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職員室に入っていく二宮の後ろ姿に
「ふんっ」と鼻を鳴らして
思いっきりあっかんべーをしてやった。
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紗乃(プロフ) - 可愛い潤くんが見れてよかったです♪最後の所が、私はとても好きで、主人公ちゃんらしいなぁ…と。(笑)流花さんの文章も、流花さんが書く嵐の皆さんも大好きです☆これからも応援してます!!あの天使潤くんが31歳だなんて信じられないです。口が空いまま閉まりません(笑) (2014年9月2日 21時) (
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