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私はめいがいれば良かった
めいさえ居ればどんだけ学校で一人ぼっちでも、家族が仲悪くても耐えられる
そう思っていた
夏から秋の季節の変わり目、私は学校で倒れてしまった
気温の変化なのか、受験に向けての勉強の過労か分からなかったが体調が悪かったのだ
早退すると親に連絡が行くためそれは避けたかった
なので無理言って放課後まで保健室で休ませてもらった
放課後になるとめいが様子を見に来てくれた
め「A〜、?大丈夫?帰れそ?」
『ん、少し良くなった、帰れる』
そう言って立ち上がるとあんまり足に力が入らなかった
め「うぉ!これ1人で帰れないよ!Aの家まで荷物もってあげるし俺のこと杖にしていいから!」
そう言ってくれて私の家までゆっくりだが帰ることができた
しかし最悪だったのがここからだ
家の前までめいに荷物を持ってもらっていたので荷物を貰い、別れの挨拶をしていると後ろに見覚えのある人が立っていた
母「ねぇ、誰?」
私は顔から血の気が引く感じがした
め「え?あ!Aのお母さんですか!?俺、Aさんとお付き合いさせて頂いている銘田 蓮と言います!」
『め、めい…』
止めようと思ったが遅かった
母「へぇ、お付き合い。あなたが…」
そう言いながら私のことを名にバレないよう睨んできた
『めい、今日はありがと、また明日ね』
そう言って私はめいを急いで外まで見送り家に入った
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作者名:とめち | 作成日時:2023年7月15日 11時