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再会 ページ2
ある夏の日、雨が降り暑さと湿気で道行く人達が心なしかイライラしているようなそんな日に再会してしまった
「A…?」
私の名前を呼ぶ声と腕を掴む手が過去の君と重なる
あぁ、出来れば二度と会いたくなかった
雨が私の存在を流してくれればいいのに
ここから消え去りたい
「久しぶりだね…ちょっとでいいからさ、話さない?」
そんな私の気持ちとは裏腹に目の前にいる彼は私を離さんと言わんばかりに腕を掴む手を緩めようとしない
きっと彼は引き下がらないだろう
心を決めるしかなかった
『わかったから、手、離して』
「無理。」
彼と私は無言で雨が降り続ける夜の街を歩き、彼の家へ向かった
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作者名:とめち | 作成日時:2023年7月15日 11時