第7話 同日、同時刻 Side：夏油 ページ7
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「傑〜。ちょっとコレ見ろよ、セブンティーンアイス新しい味出てる」
「それは後で。……周辺の避難勧告は済んだらしいね、問題は件の呪霊か」
「別にそこまで大した階級でもねーんだろ？ 傑はいちいち生真面目すぎんだよ」
「勝手について来といて言う事かな。それに、気になるのは階級だけじゃない」
楽観的な級友の数歩分前を歩き、呪いの蔓延る夜の街を歩きながら、ある懸念が私の脳内を過ぎった。
まずこの街は、なぜか近辺の市区町村と比較して呪霊の出現率が極端に低かった。
人口や年齢層も普遍的で、ストレス係数が大きく下回っている訳でも無い。
これを単なる偶然と片付けて良いものか、あるいは報告に上げられる前に、この街の「誰か」が呪霊を祓っているか。
隣で気怠げに欠伸をする親友のように、代々呪術師を継ぐ家庭の事情で高専に入学する生徒もいれば、先天的な才能を持ち一般家庭に生まれる者もいる。
だが、稀に呪霊を視認出来る者や、呪霊を祓う力を持ちながら高専の存在を知らない者も世の中にはいる。
かく言う私もかつてはスカウトが切っ掛けで呪術高専に入学することになった、いわゆる後者の一人だ。
「………！ 急ぐぞ、悟」
「へいへーい」
窓の報告にあった呪いの気配と、地割れの轟音。高専へ入学してからおよそ半年という月日により、それを感知する能力には長けてきた自覚がある。
警戒心を高め、現場へと駆け出す傍ら、謎に包まれたその正体に思考を巡らせた。
……もし、呪術高専も知らない新たな呪術師、もしくは呪詛師がこの街に存在するとするなら。
あわよくばその実態と有用性について把握しておきたい、というのが上の考えだろう。
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そす(プロフ) - ツバメさん» コメント感謝です。最近メンタルがガタガタだったので嬉しいです！ (2021年8月29日 19時) (
レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 面白いです更新頑張って下さい (2021年8月29日 18時) (レス) id: 020ea1b549 (このIDを非表示/違反報告)
そす(プロフ) - 鼓舞の言葉が胸に染み渡りました。沢山の応援コメントに感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございます。 (2021年8月26日 9時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
- 投稿、読みました。私は作者様のつくる作品が大好きです！！いつまでも更新待ちます、体を壊さないように気をつけてください！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: 4299f9747a (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - こんな神作品に低評価なんて信じられません…。落ち込むとは思いますが、気にしすぎないようにしてください。作者様は神です( ・∀・)ｂ！！ 深夜にすみませんm(__)m (2021年8月26日 0時) (レス) id: 5f499357d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そす
| 作成日時：2021年8月21日 15時
