第14話 才能ナシ ページ15
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話を戻して、先程五条くん達が話していた“呪力”とは、呪霊と同じく負の感情から生まれるエネルギーのことを指すようだ。
呪力は大小の差はあれど誰しも一定量を有しており、彼ら呪術師はその呪力を用いて呪霊を祓う。
だが、私は呪術師はおろか一般人と比較しても呪力の総量が極端に低い……とのこと。
全く無い訳では無いが、五条くん曰くあっても耳かき一杯分くらいらしい。表現方法に容赦の無さが滲み出てる。
その直接的な原因は不明だが、呪術界において“天与呪縛”という考えられる症例はあるそうだ。
生まれつき自身の能力に制限を持つ代わりに、超人的な身体能力や実力以上の呪力を与えられる、先天的なハンデのルール。
一つ、謎が解けた。私の体力や筋力もそれでついたものだったのか。
スポーツの経験も無いのに体力が自慢なこと、部活の助っ人をしょっちゅう頼まれる理由がやっと分かった。
「……じゃあ、これが何かは見える？」
長々しい説明の傍ら、夏油くんは何かを試す気らしくスッと人差し指を立てて見せた。
これが何本かって意味じゃ流石に無いだろうけど、目をこらしても特に何も変わったものは見えない。
『………数字の3？』
「いや、凝を怠るなって言ってるんじゃなくて」
意外とノリがいい。言いそうな顔してると思ったんだけどな。
呪霊に襲われた事がきっかけで視れるようになる人もいるんだけど、と夏油くんは残念そうに呟く。
その口ぶりからして、彼は指先から呪霊の一種を出して見せたんだろうか。手品みたいに。呪霊ってそんな飼い慣らせるもんなの？
まぁ分かったのは、私には呪術師としての才能が全く無いらしいという事だった。
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そす(プロフ) - ツバメさん» コメント感謝です。最近メンタルがガタガタだったので嬉しいです！ (2021年8月29日 19時) (
レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 面白いです更新頑張って下さい (2021年8月29日 18時) (レス) id: 020ea1b549 (このIDを非表示/違反報告)
そす(プロフ) - 鼓舞の言葉が胸に染み渡りました。沢山の応援コメントに感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございます。 (2021年8月26日 9時) (レス) id: 4547e6e600 (このIDを非表示/違反報告)
- 投稿、読みました。私は作者様のつくる作品が大好きです！！いつまでも更新待ちます、体を壊さないように気をつけてください！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: 4299f9747a (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - こんな神作品に低評価なんて信じられません…。落ち込むとは思いますが、気にしすぎないようにしてください。作者様は神です( ・∀・)ｂ！！ 深夜にすみませんm(__)m (2021年8月26日 0時) (レス) id: 5f499357d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そす
| 作成日時：2021年8月21日 15時
