一振りだけの刀剣男士

昔の仲間 ページ10

此与一視点

？？「此与一ぃ」

名前を呼ばれて振り返ると
後ろには
紫色の髪を括り甘酒を持った男の子がいた

此与一「えーっと君は？」

？？「覚えてないのかァ？」

此与一「え、う、うん」

僕が頷くと
紫色君は俯いて肩を震わせる
もしかして.....泣かしちゃった...？

此与一「だ、大丈夫？」

？？「俺が...俺が.....俺がダメ刀だから忘れたのかァ？」

な、泣いてる？
てかさ
ダメ刀？いやいや、関係無いでしょ
そっちがダメ刀なら
僕、糞刀だよ？

此与一「いや、あのその...」

？？「不動やめなさい...此与一は
記憶を失っているんですよ」

僕の横から
桃色の髪でオッドアイの
女の人みたいな人が出てくる

て、紫君不動って言うんだ


ん、不動...？不動.....
あぁぁ！あの不動！

此与一「もしかして君、僕と同じ所にいたって聞いた不動行光？」

不動「そうだァ！ひっく...織田信長公の最も愛した刀なんだぞぉ！」

それを言ったら
僕は織田信長の初めて手にした刀だけどね

宗三「すみませんね
僕は...宗三左文字と言います...」

この人は宗三か
この人も鶴に昔同じ所にいたって聞いた人だね
いやぁにしても...
織田と伊達は美形揃いだね...
僕なんて月とすっぽんだよ...
あ、僕がすっぽんね？

此与一「よろしく
不動は...ごめんね？何か」

不動「俺こそごめんな？...今来たから聞いてなかってよぉ」

不動は酔ってるのかな...？
今来たところで酔ってるって

宗三「...では、僕達は隅の方にいるので
不動行きますよ...」

不動「うぃー」

宗三はそれを言うと
部屋の隅の方へ不動を引っ張って行った

何だったんだろ...

？？「アンタも飲みなぁ！！」

声が聞こえたと思ったら
いきなり後ろに倒される
上を向くと長い髪の男...？女かな...？どっちだ
がいた
酒臭いな...この人...
まさかとは思うけどさ

此与一「えっちょっ酒は、遠慮しとくよ」

次郎「そういや、自己紹介がまだだったねぇ！アタシは次郎太刀、綺麗な次郎だよォ！」

話し聞かないタイプですか
そうですか

でもこのままじゃ大変な事に...
僕見たからね
酒飲んでて政府の人らが
凄いことなってたの.........

次郎「ほらほらぁ！遠慮しないでっ！」

此与一「本当にいいから！」

次郎太刀は僕にぐいぐいと
酒を押し付けてくる
あの人達みたいにはなりたくない！

お酒に飲まれて→←此与一ボイス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す