一振りだけの刀剣男士

ブラック本丸編 ページ24

【ブラック本丸〜離れ近く〜】
燈夜視点

ん？あそこは...離れ
離れから神気...
しかもこの神気は......

鶴丸「主...！この神気は此与一だ...！あそこにいるかもしれない！」

燈夜「本当か...！じゃあ
離れに入ろ...((

平野「主君っ！」

平野が叫んだあと
背後から金属音がする
振り返るとボロボロの鶴丸と
平野が戦っていた

平野「主君をお守りますっ！」

国永「ぐっ...！」

平野は鶴丸より
練度も起動も上だったようで
すぐに肩をつけてしまった

座り込んでいる鶴丸......区別をつけるために国永と呼ぶか
国永に近づくと顔を上げ
笑っていた

国永「久しぶりに驚かせてもらったぜ......
ほら、煮るなり焼くなり好きにしろ」

燈夜「好きにしていいんだな？」

国永「そう言ってるだろ？」

国永は馬鹿にしたように
笑いながらも俺に言う

国永なら此与一のちゃんとした
居場所を知ってる筈だ

何故そう思うか？
審神者の勘だ

燈夜「じゃあ此与一の所に案内してくれよ」

国永「！...また驚かされたな
何故君が此与一を知ってるんだ」

鶴丸「決まってるだろ、俺達の本丸の此与一だからだ」

国永は少し目を見開いてから
安心したように笑い
フラフラと立ち上がる

練度99の一撃は強かったか...

国永「案内しよう
と言ってもすぐそこなんだがな」

そう言って
国永が向いた方向は
さっきの推測通り、離れだ

平野「お手をお貸しします」

国永「いや、大丈夫だ...」

国永には中傷の文字が出ている
大丈夫ではないだろうが
今は手入れできない

何処から他の刀剣が襲ってくるか
分からないからな

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