一振りだけの刀剣男士

ブラック本丸編 ページ20

国永視点

審神者が部屋の中に入っていった
数分後に、此与一の悲痛の
叫びが聞こえた

予想が当たってしまった
此与一は自らの審神者名前
三日月の名前、俺の名を呼んでいた


助けて

痛いやめて

燈夜、三日月、鶴助けて


ずっとそう叫んでいた

その声は次第に小さくなっていにつれ
俺の近くにいる刀剣達は
辛そうになっていく

俺が連れ帰ったばっかりに
此与一は辛い思いをしている

あのまま置いていても
もっといい本丸に連れていって
もらえたかもしれないのに
俺が連れ帰ったせいだ...

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【本丸〜大広間〜】燈夜視点

燈夜「君らに集まって貰ったのには理由がある、
何人かは知っているだろうが
此与一が行方不明になった｣

俺が言うと
刀剣達はざわざわと
騒ぎ出す

無理もない
うちでは前代未聞だ

燈夜「でだ、俺は此与一の神力を辿ってみた。
そして分かったことが二つある
一つ目は



此与一は生きている」

三日月「誠か！？」

この一言だけで
空気が軽くなる




だけどな





今から悪い知らせがあるんだ

燈夜「で、二つ目が









此与一はブラック本丸にいる」









鶴丸「嘘...だろ？こんな驚きは求めてないぜ...」

俺も求めてない
しかも行った先が政府の
手にも負えない、夜,伽、暴力
の多い本丸だ

此与一がいけばどうなるか...

薬研「すぐ助けに行こうぜ？
此与一の旦那が何かされんうちに」

燈夜「薬研ごめんな、それは無理だ」

燭台切「どうして？此さんが大変な目にあうかもしれないんだよ？」

燈夜「他本丸に乗り込むには
政府の許可が必要なんだ
その許可をもらうのに最低でも
一週間かかる」

俺がそう述べると
皆絶望した顔をしていた

この本丸の奴らはブラック本丸
出身が多い、まず
この本丸自体がブラック本丸だった。

だからか、ブラック本丸の
苦しみを分かっているようだった

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