_4 ページ18
4.
数日後。
「もう!2人共リア充アピールしないで下さいよ!羨ましい!」
「羨ましいって何、岩ちゃん」
久しぶりにJ.S.Bのメンバーと集まっていた。
岩ちゃんと直人さんを含め、数人の仲良いメンバーには恋人になった事を知らせていた。
「直人さん羨ましくないんですか?リア充ですよリア充!」
岩ちゃんは直人さんに何度も確かめるように言っていたけど、直人さんは気付いてるんだろうか。
「隆二、見て」
「直人さん、耳少し赤い」
「あ、ほんとだ…」
臣が2人のじゃれ合う後ろ姿を指差す。
「直人さんはさ、リーダーだから人一倍浮かれないようにって。しっかりしないとって気ぃ張ってるから…素直になるの難しいかもね」
「…かも、ね。でも俺らの事も見守ってくれてたし、岩ちゃんの事も好きだと思うから」
恋人になってくれたら、いいなと。
臣と2人で語り合った。
岩ちゃんを呼び出して恋愛相談したり。
直人さんにそれとなく聞いてみたり。
みんなでご飯食べたり…は違うか。
そして。
「隆二さん!臣さん!」
「直人さん、GETしました!」
「ありがとうございます!」
ようやく岩ちゃんは直人さんと両想いに。
大声で言いふらす岩ちゃんを、直人さんは照れながら止めていた。
思いっきりぶっ叩いてたけど。
「GETってなんだよ!」
とか顔赤くしながら言って。
この夏は、きっとずっと忘れられない。
それくらい濃い夏だった。
そして季節は巡り、夏は終わる。
秋が来る。
「隆二、」
「ん?」
「好き」
「…っ俺も」
こんな幸せな事を言い合っていた、夏は終わる。
ねぇ、臣。
季節が変わる瞬間、一緒に居てくれる?
秋になったら、少し切なくなる。
会いたい。
きっとお互いに気付いてる。
愛しすぎてる。
だから、ひとつひとつの言葉を選んでしまう。
傷付けたくないから。
はっきりと言えない。
想い合ってても、他人には認められない。
証がない。
不安定な愛情。
臣、もっと頂戴。
愛してるって証が欲しい。
それも、言えないままだった。
第7章『恋人同士』完
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おりう - それも楽しみです。 (2017年9月15日 21時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» もうこれからの目標としては直人さんに早くたかのりって呼ばせたいです (2017年9月10日 21時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - たかのりー!平和を願ってます。応援しています。 (2017年9月10日 20時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
春山さつき(プロフ) - おりうさん» 平和的解決できるでしょうか…頑張ります (2017年9月7日 7時) (レス) id: a63d899ffa (このIDを非表示/違反報告)
おりう - 信じてます。二人の幸せも信じてます! (2017年9月7日 6時) (レス) id: 2d09c476d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:春山さつき | 作成日時:2017年6月1日 20時