Ep.10 ページ10
「須坂さん、リハビリの時間ですよ」
地獄の毎日が続く中。
私は車椅子で普通の生活ができるようにリハビリを受けることになった。
しかし、今は何もしたくない。
看護師さんは悪くないのに、看護師さんに当たってしまう毎日。
自分でもダメなことは分かってる。
でも、どうしてもこの現実を受け止めたくない自分がいた。
なんで私なのか全くわからない。
A「嫌だ…」
「え?」
A「私っ、リハビリしたくないですっ」
看護師さんはため息をついて言う。
「またそんなこと言ってるんですか…。リハビリしなきゃ、自分で生活することはできませんよ?さ、行きますよ。」
それでもいい…。
A「生活なんか出来なくていいっ!だって!リハビリしたって歩けないものは歩けないじゃん!リハビリになんの意味があるの!?」
頭がカッとなって自分を抑えられないようになる。
看護師さんは、分かりましたと一言言うとこう言い放った。
「いつまでも逃げてたら、何もできませんよ。」
いい。何も出来なくていい。
何したって…何も出来ないんだから。
こんな足じゃ何も出来ないんだから。
それから、私はリハビリの時間になると看護師さんに反抗して絶対にリハビリしようとはしなかった。
みんな私に呆れかえり、何を言っても無駄だという雰囲気が流れた。
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作者名:みゅみゅ | 作成日時:2020年10月17日 10時