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スッキリした目覚めとはお世辞でも言えないくらいの起き方をした。目は腫れとるし頭痛いし最悪や。
いつもは触らない、鍵の着いた引き出しを開けた。これももう必要無いからな。
何年か前、酔っ払った勢いでいつかの為に！なんて言って買ったペアリング。付き合ってもいないのにそんなん重すぎやろと酔いの覚めた後に気づいてずっとしまい込んでいたものだった。
sha｢おーおー、御丁寧に名前まで彫ってあるわ。｣
大した石も着いてないそれは箱の中で鈍く光っていたが、これが活躍する日はもう来ない。
今日は縁談が決まったとあいつに報告された日に飛ぶ。ここが正念場や。失敗すれば未来は変わらない。
グラグラとする頭を起こすため冷たい水を飲み干す。
よっしゃ、行くか！
そう思った時、インターホンが鳴った。
ut｢しゃーおちゃん！元気ぃ？｣
sha｢元気なはずあるかい…｣
扉を開けた先には鬱々とした顔があった。なんで今来んねん！
ut｢あれ、マジで元気ないやん。｣
sha｢これから勝負しに行くんや、当たり前やろ｣
ut｢なるほどな。ところでそれなんなん？｣
大先生の指さす先には先程出して始末に困っていた指輪。嫌なもんみられてもーた。
sha｢せや、大先生これ処分してくれん？申し訳ないんやけど｣
ut｢はー！しゃおちゃん情熱的やん！渡さへんの？｣
sha｢おん。もうケジメはつけてん。あいつを縛り付けた無いしな。売るなりなんなりしてくれ。｣
ut｢男前やねぇ…わかった。これはしっかり譲り受けたで！｣
大先生と言えど悪用はしないだろう。捨てる、売る、何とでもしてくれ。俺にその覚悟はまだ無いから。
ut｢で、勝負って言ってたけど何しに行くん？｣
sha｢例のあれや。縁談の約束ぶち壊してこよ思ってる。｣
ut｢…むずないそれ？簡単にはいかんやろ。｣
sha｢それでもやらな。あいつの幸せのためやねん｣
黙りこくった大先生を横目に準備を始める。といっても用意するものは特にないんやけど。
ut｢よーしわかった。俺も連れてってやそれ。｣
sha｢は！？何で！？｣
ut｢こっそりアドバイスとか出来るかもしれへんやろ？危なくなったら飛び出してけば時間止まるし｣
一理ある。なんだか上手く丸め込まれたようで腑に落ちないんやけど。
sha｢じゃあ、来るか？｣
ut｢行かせて頂きますぅ！｣
ワンワン！なんて言う大先生を連れて家を出た。外は快晴。心は曇天。対象的な気持ちを抱えて俺たちは歩き出す。
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紗音(プロフ) - 椿さん» 泣かないでください！？読んで下さってありがとうございます！ (2020年8月17日 23時) (
レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - ね"ぇ、い"ま"か"ら"な"く"よ"((号泣 (2020年8月17日 22時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
紗音(プロフ) - 桜花さん» お待たせしました…！ありがとうございます〜！！頑張って次早めに出しますね！！ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 紗音さん» 完結おめでとうございます〜！！めっちゃかっこよかった...！！最高でした！！次作も楽しみに待ってますね！！ (2020年6月1日 16時) (レス) id: 5ecfd5bd4f (このIDを非表示/違反報告)
紗音(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます…！早めに次出せるように頑張りますね！！ (2020年6月1日 10時) (レス) id: 49310bd778 (このIDを非表示/違反報告)
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