舞い上がる白糸 ページ10
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「あれ？ Aちゃんじゃん」
「こんにちは、ケイトさん」
「あ、覚えててくれた？ けーくん感激！ 記念に一枚どう？」
突然 内カメラを向けられたにも関わらず、Aは向日葵のようにキラキラとした笑顔をみせ、ピースまでしてみせた。
Aとケイトには直接的な関わりはないが、何度かリドルを通して話したことはあったので、顔見知りだ。
「あれ？ 今日は・・・」
「あ、もしかしてフロイドを探してますか？」
もう当たり前の反応だが、キョロキョロと周りを見渡すケイトは、Aが一人でいることに疑問を覚える。
「放課後だけは自由にさせてくれって、頼んだんです」
「え、それ許可降りたの？ アズールくんが許すとは思えないんだけど・・・」
彼の言う通り、返事はもちろん「ノー」だった。
「あなたから目を離すなんて、僕は心臓がいくつあっても足りません」だなんて大袈裟なことを言われたが、そんなことを言っていてはAに自由な時などない。
放課後だけでいいから、と何度も懇願するAの姿に最終的に折れたのはアズールの方だった。
暗くなる前に必ず寮に帰ってくることを条件に、Aは放課後を好きなように過ごすことを許されたのだ。
「じゃあAちゃん自立記念！ はい、投稿完了！」
流れるようにAの驚く顔をカメラに収めたケイトは、そのままマジカメにハッシュタグと共に投稿をする。
「『#孤高のマーメイド #放課後解放 #もしかして死亡フラグ？』」
「あ！ ケイトさん、マジカメ フォローしてもいいですか？」
ケイトのスマホを覗き込んだAは、同じように自分の携帯の画面を見せてニッと笑う。
「Aちゃんマジカメやってたんだ！ うっわ知らなかったー！ 相互になろなろ！」
「はい！ ・・・ありがとうございます！」
Aのマジカメのアカウントは、本名で活動しているが、フォロワーは少なく鍵がかかっている。
恐らく、ごく一部の人間しか知らないのだろう。
「本当にいいの？ オレがマーメイドのフォロワーになっちゃって」
「ケイトさんは先輩ですよ？ 知らない人じゃないですし、私がなりたかったんです」
「うっわ、嬉しい。ありが・・・って、えぇ！？ Aちゃん、ヴィルくんにフォローされてる！？」
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蒼空(プロフ) - あ、バレました？？ww (2020年10月5日 0時) (
レス) id: babd69b29c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 蒼空さん» ありがとうござ・・・ん？ あなた、もしやここに来るのは二度目ですな・・・！ (2020年10月2日 21時) (レス) id: 46b7785a4c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - うるさん» 大変嬉しいお言葉ありがとうございます。最近ちょっと更新停滞気味だったのですが、お陰様で頑張れそうです。 (2020年10月2日 21時) (レス) id: 46b7785a4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - あ…しゅきぃ…(語彙力皆無) (2020年10月2日 20時) (レス) id: babd69b29c (このIDを非表示/違反報告)
うる - この作品がすごく好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年10月2日 8時) (レス) id: 73336d6f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年9月15日 18時
