あの日見た泡沫 ページ23
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「えっ・・・？」
「A？」
外廊下を歩いていたAは、何やら不穏な空気を感じ取ってピタリと足を止めた。
それにいち早く気づいたエースが声をかけると、皆 同様に振り向いて心配そうに駆け寄ってくる。
「う、ううん。何でもない。何か寒気がして」
「・・・巻き込んじゃってごめん」
「いやいや！ ユウくんたちは何も。私が勝手にしたことだから。退学も免除されて、よかったよ」
あの後、魔法石を学園長に渡したエースらは、無事 退学免除となった。
それだけでなく、学園の貴重な記録係として、ユウとグリムを正式なナイトレイヴンカレッジの生徒として在学することを許してもらえたのだ。
これには二人は大喜び。
「あぁ。明日からは同級生だな。ユウ、グリム。それとAも」
「ん？」
デュースの言葉に首を傾げたのは、名前を呼ばれた本人のAだけ。
何かおかしいこと言ったか？
不思議そうにするデュースに、Aは一言だけ、「私 二年だよ」と。
「え、ええええ〜！！！！」
これには冷静なイメージのあるユウを含め、皆が大声を上げて驚いた。
どうやら彼女のことを同じ一年生だと勘違いしていたらしく、しっかり者のデュースは地に額を擦り付けて謝り始めた。
「す、すいません！ タメ口聞いて！ 僕、知らなくて！」
「ちょっとデュースくん！ 頭上げて！」
彼に続くように、エース、そしてユウが「すいません」と軽く頭を下げた。
「今まで通りでいいよ。仲のいい後輩が出来るの、楽しみにしてたの」
「先輩が、そういうなら・・・」
結局、Aの頼みということで、敬語は抜きで仲良くやろうということになった。
・・・彼らはまだAの身の回りを知らない。
「私、オクタヴィネルだからこっち。みんな、またね」
オンボロ寮のユウらと別れ、鏡舎に着いたAは鏡に歩み寄るが−−・・・。
「ちょっといい？ 話あんだけど」
「エースくん？」
「わり、デュース。先行っといて」
エースが初めて見せる真剣な表情に、Aの心臓は無意識にドクリと跳ね上がる。
言われた通りにデュースが鏡を通り抜けていくのを確認すると、エースは「あの、さ」と切り出す。
「間違ってたらわりーんだけど。あんたって、その。人魚ってヤツ？」
「え」
・・・まだ話していないのにどうして。
Aは大きく目を見開いた。
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蒼空(プロフ) - あ、バレました？？ww (2020年10月5日 0時) (
レス) id: babd69b29c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 蒼空さん» ありがとうござ・・・ん？ あなた、もしやここに来るのは二度目ですな・・・！ (2020年10月2日 21時) (レス) id: 46b7785a4c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - うるさん» 大変嬉しいお言葉ありがとうございます。最近ちょっと更新停滞気味だったのですが、お陰様で頑張れそうです。 (2020年10月2日 21時) (レス) id: 46b7785a4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - あ…しゅきぃ…(語彙力皆無) (2020年10月2日 20時) (レス) id: babd69b29c (このIDを非表示/違反報告)
うる - この作品がすごく好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年10月2日 8時) (レス) id: 73336d6f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年9月15日 18時
