gr×ci (2) ページ46
ci side
ーーーー
トントンさんが帰ってから数時間後、もう２時を回っていた。
秒針の音が大きく聞こえる。
gr「.....ん゛」
「！！グルッペンさん！」
gr「.....チーノ....？」
「はいそうでs」
顔が会った瞬間抱きしめられる。
傷口に体重がかかる。
「ちょっ！！出血やっと治まってきたんですから！」
gr「.....今回は死ぬかと思った....」
「.....自分で抜いたんですよね？聞きましたよ」
gr「.....前までは死ぬのなんて怖くなかったのにな....お前に出会ってからだ。変わってしまったのは....」
「......？どういう」
gr「お前を残して死ねないだろう？」
そう言って笑うグルッペンさん。自分はこんなに愛されていいのだろうか。こんなに.....幸せに生きていいのだろうか。
「あ、グルッペンさんお腹すきません？」
gr「むっ.....」
「そんなに拗ねないでくださいよ....いつでも抱きしめていていいですから」
gr「.....そうだな！なら頂こう」
トントンさんが作ってくれた雑炊。
温め直して持っていく。ベットで食べるのは行儀が悪いが今日くらい許してくれるだろう。
gr「美味そうだな！チーノが作ったのか？」
「.....いえ...トントンさんが作ってくれました」
gr「なるほどな。あいつは昔から料理が上手かったからな！」
「.....昔」
gr「ん？どうした？」
「いえ.....！大丈夫です....。あ、あとフルーツもトントンさんが持ってきてくれましたよ。食べますか？」
少し考えたかと「頂こう！」と元気な返事が返ってきた。傷の痛みと熱は徐々に引いてきたのだろう。
包丁を取りだしリンゴの皮を剥く。
1個向くのに10分くらいかかってしまった。歪だし、実の薄さが包丁さばきの下手さを語る。
「....すいません下手くそで...」
gr「実にチーノらしいな！」
「.......」
別に責めているつもりは無いのだろう。
ほんとに自分は何をできるのか分からなくなった。
「すいません....俺なにも....」
gr「！？」
「出来なくて....すいません....」
gr「泣くな....どうしたんだ？」
心配そうに顔を覗き込んでくりグルッペンさん。
怪我してるのに心配とかかけられるわけが無い。大丈夫としか言えなくて黙っていれば、両手を握られる。
gr「....そんな所を含めてチーノ。お前が好きだ」
不安になっていた自分がバカバカしい。
この人はこういう人だった。
3年後。
2人の左手薬指に指輪があったとか....ないとか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 338人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マサ(プロフ) - しゃーべっとBoxさん» ありがとうございます^^* 短編集5の方で書かせていただきます^^ (2021年4月20日 23時) (
レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
しゃーべっとBox - 初コメ失礼します。リクエスト大丈夫ですかね？大丈夫でしたらrb×utいいですかね。新しいカプ開拓したくなりまして、、、ダメでしたらすみません (2021年4月20日 23時) (レス) id: cfe32c25a4 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - マサさん» うーふふふ。鼻血出まくりですね (2020年12月19日 23時) (レス) id: 923b872494 (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - ReiHetaさん» お願いします´`* (2020年12月19日 22時) (レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - U，N，Owen.さん» 私もemは右固定しか書いたこと無かった....？と思うので新鮮でした！ (2020年12月19日 22時) (レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マサ | 作成日時：2019年12月29日 22時
