zm×em(2) ページ49
zm side
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気づいたら見覚えのある天井の部屋で、エーミールの匂いがするベットで寝ていた。部屋の所有者であるエーミールの姿はどこにもなく、寝起きの頭をフル回転させて昨日の事を思い出していた。
「きのう...吸血して...いや、エーミールが血の契約のことを言い出したから、別の人の血を貰いに行って....で、なんでここにいるんや」
この部屋の窓から出ていく時に見えたエーミールの表情が見捨てられた子犬のように見えたのだけ鮮明に覚えていて、他のところは曖昧だった。しばらく考え込んでいれば部屋のドアが開き、エーミールが入ってきた。
em｢ゾムさん！お身体平気ですか....？｣
「....お、う....お前今日首元開きすぎちゃう...？」
em「貰い物の服でして...すみませんでした。昨日のこと覚えてないかもしれませんが....余計な事を言って困らせて」
｢ちゃんも覚えてないねんけど、あの後俺どうなったん？なんでここにおるんやっけ？｣
em｢すみません...。すみませんでしたゾムさん....｣
ただ謝るだけで何も話さないエーミール。
いつもの冷静さは欠けていて、見ていて可哀想なくらい痛々しくて、思わず自分の腕の中に収めてしまった。自分みたいなヴァンパイアに囚われない人生を生きて欲しくて離れようとしてみたけど、できなくて、結局幼少の頃からズルズルとこの関係を続けてしまい、結局こうやって傷つけてしまった。もっと早く自分から結べば良かった。
謝るべきは自分なのに、言葉は出てこなかった。
em「....ゾムさんには、もっといい人がいるはずなのに...私なんかと....」
「は？」
聞き捨てならない言葉だった。自分を下げてものをいう癖は昔からあるのを知っていたが、勘違いを起こすほど馬鹿だとは思っていなかった。
｢だいたい理解したわ。俺ぶっ倒れて運ばれたんやろ？拒絶反応起こしたのであってるよな？で、なんでエーミールは自分をそんなに下げて、俺なんかって言うん？｣
em｢私はゾムさんの一生を、奪っ｣
その後の言葉を、聞くことはなかった。
首元に食らいつきエーミール血を口に含んだ。そうして自分の血も体内から複製し口内で混ぜてエーミールに口移しをする。びっくりしたように目を見開いたエーミールだったが、少し舌を絡めればとろっとした表情に変わり、大人しく血の契約を受け入れた。
｢奪えよ。お前になら奪われてもええよ...？｣
ーーーー
続きます。
短編集7次でラストです！
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アイ - 好き好き好き好き好き好き (5月4日 14時) (
レス) @page29 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - フレンチクルーラーさん» 了解しました！リクエストありがとうございます！！ (2023年1月12日 0時) (レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - マサさん» ありがとうございます。それでは、tnciで童帝弄りをしていたメンバーに混じってケラケラ笑っていたが、後ろにいるtnに気付かず、メンバーと通話してる中セッをしてしまいメンバーに関係がバレると同時に妊娠しちゃう話をお願いします。 (2023年1月11日 9時) (レス) id: 2e81a6143c (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - フレンチクルーラーさん» お仕事お疲れ様です！リクエスト大丈夫ですよ！ (2023年1月11日 7時) (レス) id: 721f7f3b6e (このIDを非表示/違反報告)
フレンチクルーラー(プロフ) - ありがとうございます!(´▽｀)仕事で疲労困憊なのが癒されました。リクエスト大丈夫ですか？ (2023年1月11日 2時) (レス) @page50 id: 2e81a6143c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マサ | 作成日時：2019年12月29日 20時
