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あんなに起きてようと思ってたのに寝ちゃってて、しかも肩まで金丸君に貸してもらっちゃって。

絶対に怒られると思ったんだけど…よかった。


「今日は本当にありがとう!また明日学校で。」

「ああ。一応電車の中でも寝過ごさないように気をつけろよ、お前ドジなんだから。」


確かに…と思いながら頷いて、またねと手を振る。


そのまま改札を抜けて振り返ると、まだ金丸君がこっちを見てるからもう一度大きく手を振った。

手を振り返してはくれなかったけど、手を上げて応えてくれた後に背中を向けて駅から出て行った。


その後すぐに電車がホームに到着して、空いている席に座り親へと連絡する。

この時間になると乗客もまばらだ。


親との連絡を終えた後、金丸君の忠告通り寝ないように鞄から今日勉強したノートを取り出した。

駅に着くまで復習でもしてよう、そう思ってノートを捲っていたが途中で手が止まる。


"ここテスト出る"

"ここも"

"ここ間違いやすいから気をつけろ"


金丸君が多分書いてくれたであろう赤い字が、至る所に見受けられて。

いつの間にこんな事してくれてたんだろう…


そして、最後のページにはーー


"ぜってえ赤点取るんじゃねえぞ"


なんて殴り書きで書いてあって、自然と頬が緩んで笑みが溢れているのが自分でも分かった。



少し前の金丸君は怖くてすごい苦手だったけど、最近は優しいと感じるようになった。


胸があったかくなるような、ふわふわするような…

そんな不思議な気持ちを感じながら、駅に着くまで何度もノートを読み返し続けていた。


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設定タグ:ダイヤのA , 金丸信二 , 東条秀明   
作品ジャンル:アニメ
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ユキ(プロフ) - おにぎりさん» 返信遅くなってすみません😭 ダイヤのAにハマっていまして、語れる人がいないので是非ボードで♢Aのこと語りませんか?いやでしたらスルーして頂いて大丈夫です‼︎ (2022年8月20日 18時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! 沢村も御幸も魅力的でとっても素敵ですよね! ありがとうございます、 頑張ります! (2022年7月28日 22時) (レス) id: 22e4c314bb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 初めまして!!最近♢が好きになったものです! 推しは沢村と御幸なんですが、東条がメインの小説初めてなので読んでたらすごく面白くて…!これからも応援してます!頑張ってください!! (2022年7月28日 21時) (レス) @page17 id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おにぎり | 作成日時:2022年7月16日 12時

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