検索窓
今日:26 hit、昨日:9 hit、合計:17,791 hit

ページ49

出〈……つまり途中からAと連絡取ってたってわけ?〉

『そうなるね』

出〈はぁぁ、……Aからの連絡ならいつでも歓迎だっつーのにわざわざ槍バカなんか通して……〉




グチグチと文句を垂れる彼はきっと頭を抱えているに違いない。想像に易い




米「今回は俺通さなきゃいけなかったんだから文句言うなよ〜」

出〈は?なにどう言うこと?〉

『……いやね、私が米屋と居る時の出水の素の感じが1番好きって言ったら変わってくれたの。出水って私相手じゃあーゆー態度取ってくれないじゃん』

出〈す、すき?……え、ま?〉




相変わらず忙しい情緒に米屋と顔を見合わせて笑うが、未だ彼は“好き”の余韻に浸っているようで、スマホから多すぎる“す”とえ?と言う疑問が聞こえる




米「俺とセットだからんな、調子乗んなよw」

出〈まさかのニコイチ?〉

『うん』

出〈終わり〉



出水の反応があまりにも幼くて、湧いてはいけない母性みたいな物を感じ始め、再び米屋と笑い転げると

ヴィと隊室の扉が開く





『……ごめん隊長来たからそろそろ切るね』

出〈はぁ!?〉

米「じゃーな弾バカ〜いい夢見ろよ〜」

出〈おい待てっ_____〉




プツ



何か言いかけた出水の言葉を無視して無理やり終わらせる

先程まで眠いを連呼していたはずなのに通話の切れた米屋のトークルームに文句を送る体力はまだあったらしい


止まない通知に今度は米屋がめんどくさくなり、通知を切ってスマホを手放す





秀「……珍しいな」

『そう?たまにはいいじゃん』




正直何に対して“珍しい”と言われているのか分からなかったが

米屋と悪ふざけをしていること
米屋とソファに座っていること

のどちらかであり、どちらにも米屋が関わっているのでそれらしい答えで返す





『ね、米屋。あっち向いてホイやろ』

米 「なんでだよwww」

『水欲しくなったから私が勝ったら行ってきて。逆に負けたら米屋の分も買ってくる』




ちなみにジャンケンにしないのは1発で勝負が決まるのが嫌だから



静か〜な隊室に呑気なあっち向いてホイの掛け声が4、5回響いた後_____




『……あ』

米 「俺の勝ち〜」



普通に負けた



『…じゃ行ってくる。何飲みたい?』

米「いやいいよ。着いてくわ」

『やさじゃん』








……たまにはさ、










『(米屋とふざけるのもいいね)』



「(Aの事、独占してよくね?)」










『「(ね、/なぁ、秀次?)」』

あの子と距離は→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
108人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:八月蝶 | 作成日時:2023年3月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。