三輪隊の6人目__SideStory2 (ページ32)

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『だからもし私達が物語の人物に置き換えられるとしたら、お初と徳兵衛だと思うんです』

｢それって｣

『曽根崎心j ｢だから言わなくていいのよ｣』

もう大丈夫よ。とひたすらに首を振る蓮さん

こんな話をしたせいか
それとも元々疲れていたせいか

無性に秀次に会いたくなってきた

『私秀次探してきますね～』

「あら、用事でもあったの？」

『いいえ、単に会いたくなっただけです』

疲れた、と言ったら甘やかしてくれるだろうか
それとも“早く休め”って怒られるだろうか

『ふふっ』

隠しきれない笑みを零してスキップをしながら隊室を後にした

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｢もういいわよ｣

再びオペレータールームの扉が開かれた時、扉の向こう側にいた人物は笑顔でこちらを見据える。

｢愛しのあの子は空想の物語より、現実に起きた事件に纏わる愛が似合うと踏んでいたみたいだけど実際どうなの？｣

｢さぁな｣

｢…直ぐはぐらかすんだから｣

はぐらかすも何も模範解答がつい数分前に出てきた以上、同じ話をするのは時間が無駄すぎる

余計なことをしている暇があるなら今すぐにあいつを腕の中に閉じ込めたい

｢……にしても不思議な子ね。貴方の愛の形が分かりきっているのに、その対象が自分であると気づかないなんて｣

仕事を理由にして傍に置いて
四六時中一緒にいる状態を生み出す

俺があいつに施した事をあいつは愛だと気づかない

｢……まぁいい｣

｢いいの？あの様子だと誰かに絡まれていたんじゃない？｣

だったらなんだ。

あいつが言ったはずだ。七夕は俺たちに似合わないと。

七夕なんて理由を付けなければ今日は365日ある日々の中の1日。つまり俺たちの日常の一コマでしかない。

｢回収してきます｣

なら、お前が居るべきは俺の隣。

その後隊室に戻り、くつろぐ二人を見て保護者はこう語った

＿＿＿＿あの二人を眺めていた時、十何年か振りにいちごオレを飲んでいると思ったの。けれど自分の手に持っていたのはブラックコーヒーだったわ。

あの子たち角砂糖何個分に匹敵するのかしら＿＿＿＿＿

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また遅刻しました、、
気づいたら片桐隊長の誕生日も過ぎてる……