消えた彼女を僕らは探している。【あんスタ】

【第19話】 ページ22

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あの日、あんずが公園でAに会った日から数日過ぎた。




あんずはプロデューサーの仕事をこなしつつ、頭の片隅には公園で会った名前も知らない彼女と零から聞いた話が引っかかっていた。


彼女はどうして自分のことを知っていたのだろう…。




__まさか彼女は……?



疑問は消えず、あんずは彼女がいるかもしれないと彼女と出会った公園に立ち寄った。





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『 …♪ 』




彼女は前と同じくブランコに揺られ、何かを紙に書いていた。



あんずは彼女がいたことに安心したがすぐに気持ちを切り替え、今度は自分から彼女に近づいた。







『 あれ？あんずちゃん、この前ぶりだね！ 』





彼女はあんずをみて前と変わらない笑顔を見せた。







「 お、お久しぶりです… 」




どう見たって年上の彼女に緊張してしまうあんず。





『 ん、何か私に聞きたいことがあるんだね？ 』





「 え、なんで分かって…あ、いや、そうなんです、貴方に聞きたいことがあって… 」





あっさりとあんずが思っていたことを当てて、彼女は笑った。

そして、『 あんずちゃんの顔にそう書いてあるね〜 』と言った。








『 で、何を聞きたいの？ 』









「 …貴方は、巴日和先輩の妹。一年前に消えたプロデューサー、巴Aさん…ですか？ 」









『 ……そうだよ 』





Aはより一層笑ったように見えた。








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