消えた彼女を僕らは探している。【あんスタ】

【第12話】 ページ15

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Valkyrie対fine、ライブ当日。



宗の計らいで特等席を貰ったAだが、時間ギリギリまでValkyrieの衣装やステージを確認していた。






『 よし、ステージも衣装も問題無いね。宗くん、みかくん、なずなくん、3人とも頑張ってね…！ 』





少し不安もあるがValkyrieのステージが完成していく姿を見ていたAは順調に出来て喜んでいた。


もちろん、あのValkyrieが負けるはずない。


Aにはそんな自信があった。





「 ふん、この僕が造ったステージなんだから完璧なのは当たり前だね 」



「 うんうん、俺、頑張るで〜！ 」




「 …♪ 」




宗はカカカッと笑い、みかはにっこり笑って、なずなも嬉しそうだった。



そんな3人を見てAも笑顔になる。






それからAは3人と別れ、特等席に座った。


Valkyrieのステージを特等席で見られることに胸を踊らせて、ライブが始まるのを待った。







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それから少し経って始まったライブ。



先行はValkyrieで、まさに完璧なステージのはずだった。






事件はまるでスイッチが切り替わったように唐突に起こった。






突然、音響が止まったのだ。









きらきら輝く照明のみがValkyrieを照らす。


急の出来事にステージの上の3人も止まって、
まるでそこだけ時間が止まったようだった。



Aは目を丸くして驚く。




観客はヒソヒソ騒ぎ出した。

音響が止まり、歌声が止まった、つまり今までの歌声が口パクだったとバレたのだ。





騒ぎ出した観客を無視してAは走り出していた。






『( どうして、急に音響が止まったの!?Valkyrieの完璧なステージを誰が壊したの!? )』






Aの頭は混乱でぐちゃぐちゃだった。






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