279話 ページ32
及「あの時俺に抱きつく前からAちゃんの様子が変だったから気になってた」
「それに」と続ける及川さんに支えてもらってる私は更にぎゅって抱きついた
及「今日の朝からAちゃん辛そうにしてた」
あ「っ」
それを言われたら図星になってしまう
及「朝ごはんだっていつもはご飯3杯は食べるAちゃんが残してて、ほとんど食べてなかった」
あ「…」
及「もっと早く俺がAちゃんに気づいてたらこんな状態にまでさせてなかった」
「ごめんね」と私のおでこに自分のおでこを当てた及川さんに「なんで謝るんですかっ」って泣きながら言った
及「Aちゃんが俺に抱きついた時、Aちゃんの体が異常に熱かった」
あ「…」
及「すぐに声をかけようとしたけど、黒尾くんに止められた」
あ「…え?…鉄くんに?」
及「うん…黒尾くん言ってた」
「お前に迷惑かけたくねぇから止めんなって…言ってた」と及川さんが私を切なそうに見ていた
及「迷惑かけたくないとか、倒れたら俺たちの邪魔になるとか、そんなのどうでもいいんだよっ」
あ「…え」
及「寧ろ迷惑かけてよっ…もっと頼ってよ」
「俺ってそんなに頼りない?」って悲しそうにそう言うから私は「そ、そんな事ないですっ」って声を張り上げた
及「じゃあなんで言ってくれないの」
あ「だって、私が倒れたら及川さん練習所じゃなくなるかと思って」
「この合宿、集中できなかったら私がこの東京合宿の意味をなくしちゃうから」って薄く笑って言うと及川さんが私に怒った
及「そうだけど、そうじゃないでしょ!!もっと自分を大切にしてよっ、合宿なんてまたどこかでできるから!してもしなくても俺らは強いんだから!東京合宿とか、練習とか今はどうでもいいのっ!!!」
あ「っ、」
及「俺に迷惑かけるとか、邪魔になるからとかそんなことより俺はAちゃんの方が大事なんだよ」
あ「っ、及川…さんっ」
及「無理させてごめんね」
あ「なんでそんなこと言うんですかっ、皆を支えるのが私の一番の幸せなんですからっ」
及「でも倒れるまでとは言ってないよ、俺」
あ「そ、それは、その、」
及「うそうそ、じょーだんだよ。でも無理だけはしてほしくない。俺が嫌なの。だから今はちゃんと寝てちゃんと食べてから俺のマネージャーやってほしいな」
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ろーるけーき☆(プロフ) - よろしくねっ (2022年10月8日 9時) (レス) id: 873835901b (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ろーるけーき☆さん» はーい!了解(*^^*) よろしく! (2022年10月7日 22時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるけーき☆(プロフ) - ももさん» すみません汗汗 お返事遅れましたっ( ; ; )ありがとうございますっ!!仲良くなりたいのでよければタメ口で話してください! (2022年10月7日 22時) (レス) id: 873835901b (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - URAN٩( ᐛ )وさん» ありがとうございます!頑張ります( *´꒳`*) (2022年10月3日 13時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
URAN٩( ᐛ )و - 及川、、、どんだけ大人なのよっっ!この小説大好きです!友達と仲良く読ませてもらってます。とても素敵な小説ありがとうございます。これからも頑張ってください。あと続き待ってます! (2022年10月3日 0時) (レス) @page21 id: 38df0baeed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2022年9月25日 20時