俺に落ちるまで 5 【及川徹】

243話 ページ46

ぶつかったのは申し訳なかったけど、めっちゃ美人なのに怒ってたし…


ってか、徹って…及川さんの事だよね…？

まさか、元カノ…？とか…？


え、ちょっと何それ、私あの仁科先輩に恨まれてるとか？それとも別れろ的な？

なんかめんどくさいな…


でもな…及川さんとその人どういう関係だったのか気になるな



あ｢はぁ…今日の部活多分、全然集中できないかも｣





その後は対人パスや、トス練、サーブ練、試合形式を行っていた


及｢ちょ、マッキー！今俺の後頭部狙ったべ？！｣

花｢あー、かもな｣

松｢さすがじゃん｣

岩｢花巻、ナイッサー！｣

及｢いや、ナイッサー！じゃないから！！｣



時々、及川さんが｢やめろっつてんべや！｣って言う叫びを聞くけど…私は今それ所じゃなかったし、ドリンクをずっと持ってて金田一君に声かけられてるの、気づかなくて金田一君に、｢先輩、ドリンクもらっていいっすか？｣って言われるし、矢巾くんには、｢ん？このドリンク水入ってねぇんだけど｣って言われたから私はドリンク作りに行った時に粉だけ入れて水を入れるの忘れた事に今気づいた


あ｢ご、ごめん！矢巾くん！｣

矢｢うん、へーき笑 粉だけ飲むって結構鬼畜だよな笑｣

笑って許してくれる矢巾くんに申し訳ないと思った


あ｢水入れてくるから待ってて！｣

私は慌てて水を入れに行くと、慌ててた勢いでカゴをひっくり返し、その隣に置いてあったタオルを全部落としてしまった。


あ｢ご、ごめんなさい！！｣

めちゃくちゃ音響いたし、練習している人たちも手を止めてこちらを見ていたからめちゃくちゃ恥ずかしかったし、練習を止めてしまって申し訳ない気持ちで心がいっぱいだった


そんな時、近くで休憩していた松川さんが声を掛けてきた


松｢大丈夫？俺も手伝うよ｣


カゴを拾ってくれて、タオルも一緒に拾ってくれた松川さんに感謝でいっぱいだった


あ｢すみません、ありがとうございます｣

松｢うん。なんか今日のAちゃんいつもよりテンパってるね｣

松川さんに言われ、ギクッてなったし、もうこの際及川さんと仁科さんの関係を聞いてみてもいいのではと自己解決し始めた私だった


あ｢え、そうですか…？｣

松｢うん｣

あ｢…｣

松｢なんか困ってることとかあったりする？｣



しゃがんでいる私と同じ目線で聞いてくる松川さんに自分のもやもやを打ち明けてもいいのではないかとそう心が言っているような気がした


あ｢え、いや、ないです｣

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