146話 ページ49
〜帰り道〜
あ｢及川さん、今日はほんとに私の母がすみませんでした｣
あの後、後片付けまでやらせてしまった…
お母さんはのりのりで楽しそうだったけど…
お客さんとして来てくれたのに本当に申し訳なかった
及｢え？なんで謝るの？俺楽しかったけど｣
多分今日来てたのが及川さんじゃなかったらお母さんのテンションに引いていたかもしれない
あ｢そ、それなら良かった…です｣
夜8時を過ぎた暗く静かな道を2人きりで歩く私たちの距離は少しだけ遠かった
及｢返事はAちゃんのこたえが決まるまで待つから…焦んなくて大丈夫だからね｣
いきなり外灯の下で立ち止まる及川さんがそんな事を言い出したので私はきょとんとしていた
及｢お母さんにはあんな事言っちゃったけど、Aちゃんの気持ちが決まるまで俺、待つから｣
そんな顔して言う及川さんに私はまた甘えてもいいのかと思った
もうこれ以上は待ってほしくない
あ｢あの、｣
及｢ん？｣
あ｢体育祭が終わったら…でも、いいですか｣
及｢…え｣
あ｢私がマネージャーやる時もたくさん待たせてしまったのにっ、嫌なんです｣
及｢？｣
あ｢及川さんはいつも私に真っ直ぐに気持ちを伝えてくれているのにっ、私は何も及川さんの気持ちにこたえられない自分が嫌なんですっ｣
及｢え、あ、いや、それは俺が一方的だからなだけで、別にAちゃんがそんな風に思わなくても大丈夫だよ？｣
あ｢違います！好きなんです！…でも、どうやって気持ちを伝えていいかわからなくて｣
及｢…｣
あ、あれ
私今なんて言ったの
"違います！好きなんです！"
え
私が言ったの？今の…
及｢えーっと…？｣
数秒固まっていると及川さんが目を丸くして私を見ていた
あ｢えっ、あ、その、違うんです！あ、違わなくないです！あ、じゃなくて、そうじゃなくってっ、その、えーと、えっと、｣
めちゃくちゃ慌ててる私を見て及川さんはめちゃくちゃ爆笑していた
どうしよ、めちゃくちゃ逃げたいっ
穴があったら入りたい
及｢じゃあ今のは聞かなかったことにしてあげるから、体育祭が終わったらAちゃんの返事聞かせてね？｣
｢待ってるから｣とそう言って及川さんは笑ってくれた
あ｢はい｣
及｢今日はありがとう、すっごく楽しかった｣
あ｢お母さん、及川さんのこと気に入ってるので多分また誘ってくると思います｣
及｢全然いーよ笑 むしろ嬉しい｣
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もも(プロフ) - くにみんさん» 及川さん素敵ですよね！応援ありがとうございます！ (2022年8月11日 22時) (
レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
くにみん - おいかわさーーーんかっこいい♡次の話も楽しみにしていますね！”応援しています！ (2022年8月11日 20時) (レス) @page50 id: 1aa174e0ca (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年5月16日 7時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - とても面白いです。この作品大好きなのでこれからも頑張ってください! (2022年5月15日 22時) (レス) @page8 id: 14f43f79f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも | 作成日時：2022年5月14日 21時
