131話 タラシと田舎と沈黙と ページ41
「世羅、君5ヶ月も何処行ってたんだい!?」
「あの世」
机上に堂々と腰を乗せている、赤髪メンズミディアムな男性は、世羅に向かってそのような言葉
を大声で言い放った。本人は大声のつもりではないと思うが、周囲からは大声に聞こえる。
それに対して、世羅が嘘のようで本当のことをつぶやく。
あの世=あっちの世界という意味なので、決して死んだわけではない。
赤髪でそばかすがある男性が思いっきり机上から降りたせいで、机が大きく揺れる。その後ろに
いる青髪三白眼の男性は、赤髪の彼を軽く睨んでいる様に見えた。
薄紫髪の女性は不機嫌そうな顔で、「机に乗ったらあかんやろ!」と赤髪の男性に注意する。
そんな注意も、赤髪の男性は軽く避けていく。
「ごめん、ビックリして動作が大きくなっただけさ。そんなに怒らないでくれよ」
「エル! あんた、そないな言い訳ばっか言っとるとロクな人間にならへんで!」
しかし、そんな言い訳で薄紫髪短め三つ編みおさげの女性の気が収まるはずがない。
こういう喧嘩は週に数回、喧嘩をしてもすぐに仲直りするため、他の人から見ると一種のじゃれ
あいの様にも見えるらしい。
紗羅からそれを教えられたが、何しろこの人達がどんな人なのか、それどころか仕事の内容すら
も詳しく聞かされていなかったので、いまいちよく分からない。
とりあえず、紗羅達が二人を落ち着かせてくれるらしい。
「落ち着けよユラ、俺は気にしてないし、こいつの言動はいつもの事だしさ」
「そうよ。今日はみんなで集まったんだし、こんな事で喧嘩してちゃ駄目でしょう?」
「う、うん。せやな。ウチもちょっとカッカしすぎたわ。エル、堪忍な」
「僕の方も、うるさくしちゃってごめんね」
紗羅の言う通り、本当にすぐに仲直りした。
この様子なら、今空気と化している青髪マッシュショートの人でも喧嘩を止められるんだろう。
「自己紹介しないとね」と赤髪さんが言ったので、赤青紫の三人は一列に並んだ。
私達も、全員部屋の中にちゃんと入った。
赤髪の男性は整列するなり緊張しはじめて、少し詰まりながらも自己紹介を始めた。
「えっと、ヒース町ミトライユーズ自警団の第1班、班長のエルです! あぁ緊張する……」
「恥ずかしがり屋なお隣さんに同じく、1班のユラやで。みんなよろしくなぁ」
「……レオだ。」
日之影家や他の方々と同レベルでキャラが濃い三人組。
今回の仕事、大丈夫だろうか。
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勿忘草の丘 *作成話 &・つぶやき
・中二病って難しいけどかっこいいんです
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さやや - やはりそうきましたか…(^∇^) ヒントもあるのでじっくり考えてくださいよ〜 (2017年4月3日 22時) (レス) id: 5be7de8890 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - キャラクイズは3番で!2番と迷いましたー(笑) (2017年4月3日 19時) (レス) id: c42f2bb75a (このIDを非表示/違反報告)
さやや - 頂志桜(サム)さん» そろそろ3.から4.に移りそうなので、今回の番外編では後から入ってきた人達の設定等を公開したいと思います。またキャラ選挙もやりますね〜 d(^_^o) (2017年3月31日 23時) (レス) id: 9fc94228fe (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - さややさん» 大変ですね……ご心労お察しします。根気よく頑張ってくださいね。応援してます! (2017年3月31日 22時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)
さやや - 頂志桜(サム)さん» 文字化けですね…… 百合亜さんのお父さんの名前は龐で、ミチルと読みます。満の方に変更しようと思います。繫木の方はどうしても変更するわけにはいかないので、見つけ次第直すしかないですね…… (´Д` ) (2017年3月31日 22時) (レス) id: 9fc94228fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/
作成日時:2017年2月4日 10時