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211話 髪色と体質の関係 ページ31

【勇助 視点】



僕は紗羅達の後ろにつき、駆け足で目的地へ向かっていた。

指先が僅かに凍っているように感じる程度の寒さ、僕にとっては特にこれといって問題ないけれ

ど、僕の前を走っている赤髪剣士のエルさんは身体全体が震えている。

世羅の知識によると、髪色が暖色に近い人は寒い所が苦手で、寒色に近い人は暑い所が苦手って

いう事がほとんどなんだって。

だから、エルさんの他にもクラーレさんやアスターさん、ミリヤさん達もどちらかというと寒い

所は苦手みたい。多少個人差はあるけど、比較的苦手な傾向にある場合が多いんだとか。

そう考えると、モノクロ系の髪色が多い日之影家の皆さんや、正直どっちの色なのか分からない

薄紫髪のユラさんはどうなるんだろう。

出身地とかにも関わってくるのかな……?



「勇助ー! 推理してるとこ悪いけど、そろそろお前の実家に着くぞ?」

「実家? あぁ、確かに実家だね。……ってまた読心術使ってる!」

「いいだろこの能力。結構難しいんだぜー?」

「もう少し良い使い方はできないの……?」



世羅にはいちばん上のお姉さんと同じくらいの記憶力があるんだから、頭だっていいはずだ。

その力をもっといい事に使えばいいのにって、いつも思う。

それどころか日之影家にお住まいの皆さんは、学力は別として、とても賢いような気がする。

物事に臨機応変に対応する事ができ、とにかく勘が鋭い。特に世羅は悪い勘がよく当たる。

アレンくんはまぁ、一矢と同じくらい…… かな?

何かを知っているような素振りも見えるんだけど……

そろそろ神社に着きそうだし、これ以上考えるのはやめにしよう。



「木ノ葉、いるなら返事してー! いないのー!?」



僕の母さんの友達である、黒髪に青緑っぽい色のメッシュが入っている雫さんが前に出た。

雫さんは枯れ葉が積もった小さな石の階段と赤い鳥居を駆け抜け、賽銭箱の奥へ向かって声を上

げる。そして、神様を呼ぶ為の鈴を神様の雫さんが鳴らしていた。

彼女も湖の神みたいなんだけど、この場合森の神様は来てくれるんだろうか。

……いや、やっぱり反応はないみたい。



「さっき来た時、木ノ葉はここにいたのよね…… シロコが黒くなってるのを見たのが森野神社の

御神木付近ってことは、神社の奥の方にいるんじゃない?」

「そうかもしれないわね…… でも気をつけて。あの子達の様子、大分おかしかったから」

「え、えぇ……」

212話 森野の大福現る→←210話 藪から出てきた湖の神


ラッキーカラー

あずきいろ

4. までのキャラが扱える楽器をご紹介!《共通点も考え中》

シネラ:???…… まさかのオリジナル楽器です。ネタバレになりかねないので???状態。


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設定タグ:シリアス , 魔法 , 恋愛   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:さやや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8211/  
作成日時:2017年8月12日 22時

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