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漂流した神威(下) ページ7

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「ゴメンゴメン!もうしないからさ。」


歯型の着いた皮膚を優しく触れる彼に構わず、


突然私のお腹が鳴った。


「君ご飯食べてないの?」


「大丈夫!今朝食べたから、」


「......俺が全部食べちゃったんだね。」


「いやいや、まだあるから!」


「ホント?」


「うん。」



「「......」」


「よく見たら神威の腕は、強そうだね。」


「強そうじゃなくて、強いんだよ。」


「へぇ、自信家だね。」


「「.....」」


「実はね、私ここ最近ずっと人と話す機会がなかったものだから、今こうして神威とお喋りできて、嬉しいんだ。」

「まあ、だからといって、ここにいて欲しいとか、そういう意味じゃないからね!」


「分かってるさ。」


「...家族は、いないの?」


「うん、私の両親は二年前に死んだよ。」


「そっか。」


それから眠りにつくまで私達は一言も交わさなかったが、彼は決して私から離れることは無かった。









________________....




「ん...もう、朝か...あれ、神威、神威?」


昨日まで後ろにいた彼の姿はどこにもなかった。



「ねぇ神威!どこにいるの?どこ...?」



久しぶりに感じる不安と寂しさに胸を締め付けられながら、家の中を右往左往する。



すると所々破けた障子に、なけなしの墨汁を見つけたのか、


『俺はもう行くよ、助けてくれてありがとう。』


それだけが書かれてあった。


誤字があって随分汚い字だが、それでもとても愛おしく感じられた。



突然現れて突然消える、何とも不思議な青年だった。



ここにいて欲しいんじゃない、と言っておきながら、やっぱり私は寂しかったのか、


ほろりと涙が頬を伝って落ちた。



(もうちょっとだけ...いて欲しかったなぁ....)



溢れ出る涙を拭いながら、その障子を開ける。



すると、


そこには大量の食料が積み上げられていた。



魚と言っても一人が一日で釣れるようなもんじゃない巨大な魚や、


猪がいて入れないあの山から摘んできたのか、野草やキノコ類(毒キノコ含む)や、


猪や野ウサギなど、本当に様々で、


そして一人掛りで、それも私が寝ている間の数時間で集めたなんて思えないものばかりだった。



(こんなにいっぱい....食べられないよ..)



思わず笑ってしまった。


彼の基準なら三日で食べられるのだろう。



そんな食いしん坊に一度食べられかけて回避したものの、




心はもう完全に食べ尽くされてしまったらしい。

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のと丸(プロフ) - メローネ大好き少女さん» 誠に申し訳ありませんが、ただ今リクエストは受け付けておりません。ご了承願いますm(_ _)m (2019年8月20日 1時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
メローネ大好き少女(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?男になった月雄を見て目を合わせられない夢主にどんどん迫ってくるのと月雄が入浴中の夢主を襲いに行くのをよろしくお願いします!分かりづらくてすみません (2019年8月20日 0時) (レス) id: d4923716c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年8月16日 5時

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