銀さんとロボット(下) ページ20
.
「漫画のヒロインの名前アルカ、安直だなオイ。」
「オメーに言われたかねーよ!!!」
すぐさまツッコむ銀さんに、腑に落ちた新八くんがその名前の記された漫画表紙を見る。
「まあでも、いい名前だから、それもアリかもですね。」
「名前っつーのはありきたりでも何でもいいんだよ、愛情込めて呼ぶ事にこそ意味があるんだからよ。」
耳をほじりながら言うセリフか!!と息巻く新八くんだが、それでも私達は心の底から笑った。
私には分からない。
この満ち足りた気持ちを幸せと言うのかを。
この込み上がる活気が喜びと言うのかを。
今まで苦痛や、恥辱、屈辱しか味わったことの無い無機質な私には、
あまりにも知らない事が多すぎた。
何をどう呼ぶのか知らないけれど、
それでも分かることはある。
彼らと出会えた事が、
幾ら0が付いても足りないくらい確率の低い出来事であり、
それを奇跡と呼ぶことを。
彼らと今こうして笑っている事は、
きっと私が造られてから初めての幸福であり、
彼らとこれからを共に過ごせることが、
使命と本望であることを。
───────────────.....
『銀さん、銀さん、朝です、起きて下さい。』
「んん...んおー、Aか、おはよーさん。今日も朝からバリバリだな。」
『はい、ですが、私の務めは銀さんを8時半に起こす事だけではありません。朝ごはんを用意しましたから、召し上がってください。』
「なーんでそんなにいつもいつも嬉しそうなの、そんなに俺の役に立つのが嬉しいの?」
『はい、その通りです。私は日々貴方の役に立てて幸せです。これを、幸せと呼ばないというなら、私は永遠に幸せを知ることはないと思います。』
「そーかい、そりゃ拾った甲斐があったな。」
『そうですね。』
「お前さぁ、
ぶっちゃけ本当に銀さんに惚れてんじゃねーの?
初めて会った時からさぁ
.
.
なーんてな、じょ
『な、なな!!何、何言ってるんですか!!!寝ぼけてないで早く顔洗ってきて下さい!!!わ、私ゴミ捨てて来ますから!!!!』
バタンッ
ドタバタ
「お──....あんなに動揺するA初めて見たな....
動揺......
するんだ........
からくりなのに.....
.
うそマジで?」
〜完〜
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←銀さんとロボット(中)の(下)
73人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のと丸(プロフ) - メローネ大好き少女さん» 誠に申し訳ありませんが、ただ今リクエストは受け付けておりません。ご了承願いますm(_ _)m (2019年8月20日 1時) (レス) id: 73b1ba17eb (このIDを非表示/違反報告)
メローネ大好き少女(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?男になった月雄を見て目を合わせられない夢主にどんどん迫ってくるのと月雄が入浴中の夢主を襲いに行くのをよろしくお願いします!分かりづらくてすみません (2019年8月20日 0時) (レス) id: d4923716c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のと丸 | 作成日時:2019年8月16日 5時