教育係、温泉へ行く ページ34
「温泉に行こう」
何気ない日常のある日、書類に判を押していた首領が唐突にそう云った。
「今とんでもない言葉が聞こえた気がするのですが、気の所為ですかね」
今日も自分の部屋ではなく執務室で作業をしている僕がそう応えると、首領は何故か駄々を捏ね始めた。
「いいじゃない!行こうよ!私もうクタクタなのだよう!温泉でこの疲れを癒したいのだよ!露伴君もそう思うよね⁉」
………はぁ。
「…分かりました、分かりましたから駄々を捏ねないでください」
呆れた様にそう云った僕に、首領は途端に顔を輝かせて上機嫌になった。露伴くぅん!と声を弾ませる首領。まるで子供だ。
「今溜まっている仕事を全て片付け、これからやるべき仕事をある程度片付けたら行ける可能性はあります」
僕がそう云うと、首領は仕事の多さにげんなりとした顔を見せたが余程温泉に行きたいのか、怒涛の勢いで目の前の書類を片付け始めた。
「露伴君もほら!早く終わらせて温泉に行こう!」
その言葉に苦笑する。今回は本気みたいだ。…首領がそんなに行きたいなら僕もそれに応えてあげないとね。
…マフィアの傘下に温泉旅館、あったかなぁ。
偶には、良いよね。
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ペンギン屋(プロフ) - ふみさん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年4月22日 21時) (レス) id: 4288ea99b0 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - とっても面白いです(^^)b頑張って下さい! (2018年4月22日 8時) (レス) id: 6ed63001fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペンギン屋 | 作成日時:2018年4月17日 23時