江戸時代の旅芸人 (ページ4)

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『じゃあ数を数えるよ、壱、弐、参！さぁ、右手を開いてご覧』

「!!!!こりゃたまげたわい!」

「硬貨がふたつになっとる!!!」

「すごいな！旅芸人さん他にないのかい？」

『もちろんあるさ、でも、ここからはちょいとお金が絡んでくる。もし払ってくれるのなら見してもいいさ』

「わかった！払うよ！だがもっと見してくれ」

『あいわかった！では、そこのお嬢さんちょいと手伝ってやくれませんか？』

「私？」『はい！』

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

『ではお嬢さん好きな動物は何ですか？』

「私は鳥が好き！特に雀が好きよ！」

『雀か、よっし！お嬢さんのために雀を呼び出してみせましょう!!』

「ほんと!?」『えぇ、ですが少しばかりお嬢さんにも手伝っていただきたいのですがよろしいですか？』

「ええ！もちろん」

『よかった、ではこのように手と手の端をくっつけてください』「こう？」

『はい、ではこの上にまたまた布をかけますよ。そしたらお嬢さん！この上に雀を見たいと心で唱えてください！』

「(雀来て、雀来て、雀来て)」

「お、おい！嬢ちゃんの手の上」

「な、なんだあれ！」

「どんどん膨れ上がっていくぞ」

『よしよし、お嬢さんそのままでいてください。では布を取りますよせーの！』

「わぁ！！雀だ！すごいお兄さん」

『ありがとうございました。ﾌﾌｯそれでは今日はここまでとしましょう。皆さんは見ていただきありがとうございました』

ウォーー！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「あ、あのあなたのお名前は？」

『五十嵐、五十嵐 Aと申します以後お見知りおきよ。、』