キミダレ…Still

お前は全く分かってない ページ41

後部座席から見る景色


流れるネオン……



この27年…私の人生ってﾊｧｯ…



物心ついた頃からずっと裕ちゃんを追いかけてて


離れてた時期もあったけど
それでも裕ちゃんは欠かせなくて


裕ちゃんと初めて結ばれた日…

リホさんとの事でまた離れ離れになって…

そして
太ちゃんと…




遠回りしながらも
いつも裕ちゃんの元に戻っていたけど

今度こそそれも叶わない…




仕事の帰りスーパーの袋をぶらさげ 歩いてると、後ろからスッとその荷物を持ってくれる優しさ…


私の作る料理を
美味しい美味しいって言いながら食べてくれる


ほら、行っといで…って送り出してくれる笑顔…


お互いの両親の前では

A、颯ちゃん呼びして
慣れなくて耳真っ赤にしてて…



私はいつからか田所さんのことを
大切な旦那様として見始めてて…



そんなこと考えてたら



裕『ほら、何ボーッとしてんだよｯ…
着いたから降りろ…』



裕ちゃん促され降りたのは




「え、」



田所さんの待つマンション


戸惑う私を置き去りに
裕ちゃんたら部屋に向かってて




「ま、待ってｯ…」



小走りに後を付いて行き


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



部屋の前でチャイムを鳴らすと




ｶﾞﾁｬ




田『…ど、どした？』



帰りの早い私達に戸惑う田所さんに



裕『田所ｯ…今日ここ泊まるから…』



そう言いながら私の手を掴み
寝室へと進む裕ちゃん



田『…あ、あぁ…』



「ちょｯ…裕ちゃん…
何？どうしたの？」



両足に力を入れてその場に踏ん張る私に



裕『ｯ…たくｯ…もうｯ…
田所や俺の気持ち…お前は全く分かってないｯ…』


振り返り上から面倒そうに私に言ってくる…

そしてまた前を向き
私を引き摺るように進んだのは

田所さんとの寝室…


そこにはセミダブルのベッドがふたつ

そこに私を放り投げ


「きゃｯ…」


上から跨がると


裕『お前がどう思おうと
俺はお前を手放す気ないからｯ…』


そう言って何度も続けられる行為

リビングには田所さんがいる


裕『声、我慢すんなｯ…』


そんなこと言われても

何度も意識を飛ばしそうになりながらも、裕ちゃんからの執拗な行為は続き

やっと行為が終わり
意識が朦朧とする私の体がフワッと宙に浮く…
裕ちゃんに抱き抱えられてるんだ


そのまま寝室を出て


裕『風呂借りる…』


田『あぁ…』


ヤダｯ…田所さんにこんな格好見られちゃった…
裕ちゃんに抱き抱えられ
裸でお尻から太腿につたう裕ちゃんの欲までも…

これで…良かったんだよね…→←もう、こういうのやめよう…

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