キミダレ…Still

じゃ行く？ ページ12

「待つだけの女なんてヤダヨｯ…」




相変わらず私を胸に納めてる裕ちゃの胸を押し返して


見上げながら言うと




裕『だってA一人にしとくと

また変な男部屋に上げちゃうだろうし、だったらここで俺のこと待ってれば良いじゃん…
そしたら悪い虫も付かないしね』




あーそっかぁ…って




「裕ちゃん！
Aの周りには変な男とかいないし、悪い虫かどうかは自分で判断できるよｯ…」




言ってるのに



まだ私を抱き抱えたまま

リビングのラグの上に座って



私は裕ちゃんの膝の上に
ちょこんと乗せられてて




「ねぇ裕ちゃんｯ…聞いてる？

Aはもう泣き虫だったのあの頃とは違うんだよ」




裕『ﾝﾌﾌｯ…そうなんだ』




「それに裕ちゃんとはお別れｯ…ﾝﾝ




話してる途中にいきなり唇塞いできて




裕『ﾝﾁｭｯ…別れてないって

つか事務所も社長も許してくれたって言ったろ…ん、言ってなかったか？


兎に角俺達は別れてないの』




「何それ…」



だったら何であんなに悩んでたのよ


この数ヶ月

裕ちゃんの為…それだけを想って



ずーっと自分に言い聞かせてきたのに




ｸﾞｸﾞｸﾞｰｯ…




「あ///」




裕『……もしかして腹減ってたりする？』




含み笑いしながら

そんなこと聞いてくるから




「すいてるよ///

夕飯食べたの19時だもん…それに」




食事の途中先輩が急にあんなこと言ってくるもんたから


喉通らなくなっちゃったし




裕『ん、それに何？』




「なんでも無い…」




裕ちゃん何か考えて




裕『じゃ行く？』




「行くって…？」




裕『デブのもと買いにさﾌﾌﾌｯ…』




デブのもととは

例のアレで




「ホント裕ちゃんてヤダｯ…」




裕『やなら行かない？』




ニヤニヤしながら聞いてくる

ホント意地悪




「行きます！」




私が答えると

裕ちゃん楽しそうに笑って



私を立たせ




裕『ほら、行くぞｯ…』




そう言って手を引いてくれる



やっぱり何があっても


私は裕ちゃんのことが大好きなんだよな…

学習しないヤツ◆→←俺の事待ってればいいんじゃんｯ…

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