ボクはキミをえらんだから…15（yu-ta）

不機嫌な彼女 ページ36

「んんー、やだｯ…」



このところ様子のおかしいAに

今日こそ話を聞こうと思って

俺の飯の用意をしてすぐに
子供達寝かせるって行こうとするAの肩に手を置くと

そんなにかって程拒否されて…


一瞬怯んだすきにまた俺から逃れようとするから



裕『Aｯ…ちょと待てよ』



腕を掴んでこっちに引っ張ると


ボコッ

脛の辺りに鈍い痛みが…


下を見るとキッと俺を睨んでる玲太が



裕『ってぇ痛いだろう』



玲『……』



それでも睨んでそしてAと俺の間に立ちはだかってんだ



玲『ママに意地悪すんなｯ…』



裕『え…』



玲『ママから手を離せｯ…』



ただ立ちすくむ俺に



「子供達寝かしつけたらくるから」



そう言いながら掴んでた俺の腕をゆっくりとほどいて

ひーを抱っこして、玲太の手を握って寝室に行っちゃった…



その場に残された俺は

仕方なく用意された夕飯を食べ、食器を洗い風呂に…




湯船に浸かりながら考える

そしてAの機嫌の悪さの原因は、思い当たる節はある…




多分ドラマで共演してる夏音ちゃんのこと…


教師役の俺と生徒役の彼女の禁断の恋



十以上も下の彼女へ

俺は少なからず共演者以上の感情を持った…




今までも恋愛を題材としたドラマは経験ある

でも…





風呂を上がると子供達を寝かせたAが

ソファーに座ってた



そしてリビングに入ると




「あ、何か飲む？」



俺を気遣って立ち上がろうとするAに



裕『ん、大丈夫…』



座るAの隣に座って



裕『…なんか、思うことがあんなら言って…』



「……」



それでもなかなか口を開かないAに



裕『……もしかして…』

酷い男だよね→←また昔みたいに

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