ボクはキミをえらんだから…15（yu-ta）

玲太との日常 ページ26

裕『玲太！走り回ってないで風呂入るんだよ』



5歳児ってこんなにも底なしの体力持ち合わせてんだ…そしてせわしい‖‖‖

ゲーム途中だからまだ風呂入んないとか駄々こねて、スマホ片手に逃げ回ってて



裕『玲太ぁ頼むから言うこときいて』



そう言いながら玲太を抱え風呂場に向かうと
足バタバタさせて逃れようとしてて



玲『もぅ離せって
今途中だから止めらんないんだよ』



グズグズ言ってるけど無視



脱衣所で服脱がせててもスマホ離そうとしないから



裕『玲太、これ離せｯ…言うこときかないと、明日ママんとこ連れてかないからなｯ…』



玲『……わかったからママのところ連れてって』



半べそかきながらスマホを俺に差しだす


こんな交換条件みたいなことホントは駄目なんだろうけど、でもこうでも言わないと風呂入んないし寝る時間遅くなっちゃうし



シャワーを頭からかけると
ギャーギャー騒いでて

これそろそろスイミングとか行かせて水に慣らさないとだな



玲『パパ』



裕『ん？』



玲『ママいつ帰ってくるの？』



裕『そうだなぁあと少しかな？』



玲『あと少しっていつ？』



裕『うーん、ママのお腹の赤ちゃんが
ママのお腹から出て、元気にミルク飲めるようになってからかな』



それっていつだよって聞かれるけど、そんなん俺だって分かんないし

俺だって早くAに帰ってきて欲しいんだよ



裕『そろそろあがるから10数えな』



って言うと

１、２、３って１０まで数えてる

Aに子育て任せっきりで、こんなことも全部Aが教えてるんだ



働きながら子育てして俺のお世話…

そしてまたひり増えるとなったら
ホント大変なんだろうな



裕『麦茶飲んで
飲んだら頭乾かして寝るからな』



玲『はーい』


ごくごく勢いよく飲むと
肩にかけてるタオルで頭ガシガシしながら



玲『パパ、はい』



ドライヤーを持ってきて俺に手渡してくれるんだ


ソファーに座りながら脚の間にいる玲太の髪を乾かしてやる



玲『あーんもぅ痛いよ』



ちょっと頑固にやり過ぎたみたいで文句を言われる



裕『っとこれで良し』



乾かしてやると



玲『ありがとう』


って言いながら俺からドライヤーを取り、戻しに行きながら歯磨きしてる


俺と玲太のふたりきりで過ごすようになってはや１ヶ月

子供って…いつの間にか成長してるんだな



玲『パパーオヤスミナサイ』



歯磨きし終えた玲太は
俺に声かけて寝室へ…


なんか…凄

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