ボクはキミをえらんだから…15（yu-ta）

ライオンハートの気持ちなんだけどな ページ24

裕『A〜』


今日は早朝からドラマの撮影が入ってたんだけど、共演の一人が体調崩したらしくて

俺は自分のシーンだけ撮って
予定より早く帰れることに


で、玲太のお迎えお袋に頼んでるのもあって今Aの病院に…



「え、裕太君…どうしたの？」



ベッドの上体を起こして微笑んで



裕『ん、撮影早く終わったから
可愛い奥さんの顔みたいなぁって

ﾝﾌﾌｯ…来ちゃった』



両手をひろげて出迎えてくれるAを抱きしめ、おでこにchuｯ…



「ﾝﾌﾌｯ…あ、玲太のお迎えは？」



俺に抱きしめられてても玲太とかって…



裕『ん、お袋に頼んでおいたからそのままぁー』



「あ、そうだ 秋の親子遠足の…」



裕『ん、それなら参加って丸つけて持たせといたよ』



「やっぱり私が行くから…

裕太君人見知りな上に裕太君目当てのママさんに囲まれたら…」



そーなんだよな…

知んない人に話しかけられても返せないし…

でもAに行かせるわけにもいかないし、、、
かと言って玲太一人参加じゃ可哀想だしさぁ



裕『なんとかなるっしょ…』



相変わらず心配気なAなんどけど、俺も人の子の親んなったんだから頑張んなきゃなんだ



裕『ねぇ、赤ちゃんどう？少しはママのお腹ん中で落ち着いてる？』



お腹を撫でながら聞くと



「うん、やっぱり必要以上に動かないからか落ち着いてるって…でやっぱり生むまで入院って言われちゃった」



裕『そっか…』



今までだって「玲太が見てる」とか言ってゆっくり触れ合うことできなかったのに、二人目生まれたらもっとイチャイチャ時間減っちゃうんだろうな

でも今を逃すと玲太との年の差がとか言うもんだから…



裕『はぁ』



「どうしたの？タメ息なんてついちゃって」



裕『ん、俺のAへの愛って全然減んないなぁって思って…』



「え、私もだよ！」



思いもかけずAが発してくれた嬉しい言葉



裕『A〜』



また抱きしめようとすると

今はお腹の赤ちゃんと玲太…


そして次に俺だとか…



俺はライオンハートの気持ちなんだけどな…

『世界で２番目に…』って



裕『元気な赤ちゃん生んで早く戻ってきてよね』



そう言うのが精一杯だ――――



そんなイジイジしてる俺の頬を包んで



「裕太君好きよ…そしていつも私達の為にありがとうchuｯ…」



不意打ちのキスでまたテンションあがる単純な俺



裕『ふーｯ…そろそろ玲太の迎えぇ…ふわぁ眠ｯ…ちょっと…』

裕太君の匂いと温もり→←作者より

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