ボクはキミをえらんだから…15（yu-ta）

強く心に誓う ページ1

まずはAん家へ…




「ただいまーｯ…」




裕『お邪魔します』




朝からスーツ選びやネクタイ選びで

鏡の前に何度も立ち



「裕太君…どれも似合ってるよ」



Aはそう言ってるけど
違うんだよ…



Aを嫁にくださいって
挨拶行くんたから

ちゃんとしたいんだ



仕事でのスーツは慣れてたけど
やっぱり今日は違う



裕『ねぇ、ネクタイ
紺と黒、どっちが良いかな？』




「えー、紺かな？
スーツが黒なんだから
ネクタイまで黒だとなんか暗いかも…」



当たり前の事いってくれてんだけど
なんかしっくりこなくて

何度も鏡の前で合わせてると




「もー、早く行こうよ
パパもママも待ちくたびれちゃうよ」



半ば面倒くさそうに言ってきて



裕『あーわかった…

じゃあ紺のストライプ柄にするわ』



勢いで決めちゃったけど
大丈夫だよな…



朝からそんなやり取りしなから

やっとAん家に来て




リビングのソファー

俺とAに対峙するように


ママさんとパパさんが…



パパさんたら俺ん家から来たわんこを抱きしめながら俺達とは目も合わせず


わんこにばかり話かけてばっかで



「パパｯ…みゅーはちょっと…」




Aが声をかけると



『で、何？』



前もって言ってたのに
聞いてくる



裕『あの…Aさんと結婚したいと思ってます…

そして…お腹にはｯ…』




『聞いてるわよ…裕太君宜しくね』



ママさんからはそんな答えを貰ったけど



『……大丈夫なのかな？』



ボソッと一言

大丈夫とはこの結婚を認めて貰えたかってことだよな…



裕『すみませんｯ…結婚のことも子供のことも、許してもらえたんですが…

公にはｯ…』



『ｯ…それでAと子供は
幸せになれるのかな？』



返す言葉がない



「もし、裕太君と結婚できなくても
私赤ちゃん生むつもりでいたから…」



裕『Aさんにはたくさん苦労をかけるかと思います

でも、必ず幸せにするつもりでいます』



『……』



『サポートはするわよ…ね、パパ』



ママさんは好意的に言ってくれてるけど



裕『お願いします僕達の結婚
許してください』



頭を深々と下げると



『ﾌﾌﾌｯ…反対しても生むってきかないだろうから…

裕太君…Aを頼むな』



パパさんも頭を下げて

許してくれた




必ず必ず幸せにする…


強く心に誓う……

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