ボクはキミをえらんだから…８（yu-ta）

ホント好きよｯ… ページ7

あなたside


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ…〜♪


スマホのアラーム音で起きる

いつもの事なんだけれど



今、隣を見ると
大好きな寝顔がそこにあって


じっとその横顔を見ていると
幸せな気持ちになれる…


「裕太君おはよｯ…」


相変わらず睫毛ながいな〜


それに男の子なのに
透き通るように色白で…


裕太君はママさんそっくりなの


男の子にしておくの
勿体ない位の美人さんｯ…



鼻筋を撫で


「は〜羨ましいｯ…」


裕太『何が羨ましいの？』


「ぅわｯ…起きてたの？」


裕太『ﾌﾌﾌｯ…
アラーム鳴る前から起きてたよ』


「もうそれなら早く言ってよ
ホント意地悪なんだからｯ…」


裕太『意地悪って…

でも早起きして
Aの寝顔見ちゃったｯ…

で、どう？熱、んーん、まだ少しあるね』


裕太君が額を私の額にくっつけ
まだ少しあるってｯ…


それは裕太君が額に触れたから

そして裕太君が隣にいるからｯ…


だから熱いんだよ…///


裕太『顔もまだ赤いし、熱計ろうかｯ…』


そう言って体温計を取り
私の脇に挟むと

ぎゅっと抱きしめてくれ


「裕太君一人で計れるよｯ…///」


裕太『ん、俺がこうしてたいのｯ…』


ホント恥ずかしいけど
でもとっても嬉しい


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ…


体温計を取り


裕太『やっぱりまだ下がりきってないね

37．3℃ある
今日も学校休みなｯ…』


この程度の熱ならお休み取らず
無理しちゃうところなんだけど


ちゃんと食事とれてなかったからか
少しくらっとするし

お休みしても良いかな？


裕太『アイツも無理しないで
今日まで休んで良いって言ってたし』


「うんｯ…お休みするって電話してみる」


電話をしようと
布団を抜け出そうとすると


急にお腹の辺りをぎゅっと抱きしめられ


「裕太君ｯ…何？」


裕太『ん、離れたくないｯ…』


なんて言うんだもん


「電話できないじゃんｯ…」


裕太『んーｯ…あとちょっとだけ』


私の胸に
顔を押しつけながら言うもんだから


「もーぅｯ…」


でも私ももう少しだけ
裕太君とこうしていたい…


ホント好きよｯ…
裕太君ｯ…

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