ボクはキミをえらんだから…８（yu-ta）

本音を聞けて嬉しい ページ32

「ごめんね裕太君」


家に帰り寛いでると
そんなこと言ってきて


裕太『ん、何が？』


「千賀君のことｯ…」


あーその事か


裕太『何で？別に何とも思ってないよ

それより翔子さん家に居るって聞いて
ヤバイことになってないかって
そればっかり心配したよｯ…』


そうなんだ…ハズいことに
翔子さんは俺の事…って思ってたから


裕太『翔子さんとどんな話してたの？
がっちゃん以外の事も話してたんでしょう』


「ん、えとね…
千賀君の事が主だったけど、その他には
裕太君との事やお仕事の事…

ﾌﾌﾌｯ…女子トークかなｯ…」


女子トークねー


「翔子さんて、怖そうに見えたんだけど
話しているとホントに楽しくて

サバサバしてて素敵な女性なの」


そうなんだ


「何より裕太君とのことも理解あるしｯ…

あ、そうそう
翔子さんしっかりしてるから年上かと思ったら、私よりも２つも年下だったんだよ

ね、ねｯ…驚きでしょｯ…」


裕太『俺より下だったんだ…』


やっぱり業界にいるとそれなりに
大人にならざるおえないんだろうな…


考えてると
Aが俺の事じっと見ていて


裕太『何？』


「ん、あのね
翔子さんが裕太君をスキかもｯ…て疑ってた部分があったの…

ホントに色々考えてて

でも、何があっても
今度は絶対裕太君から離れないって

強く思ってたんだ…」


下を向きながら
それでも力強く言ってくれて


裕太『Aｯ…』


俺と同じ気持ちでいてくれたこと
ホントに嬉しくて

すると俺を真っ直ぐ見て


「だって裕太君と離れて

あんなに悲しくて寂しい日々なんて
もうヤダもんｯ…」


ちょっと下唇を出し
膨れたように言ってくるAが愛しくて


裕太『心配すんなｯ…
もう絶対離さないよｯ…』


普段あまりこんなこと言ってくれない
Aの本音を聞けて


本当に嬉しいｯ…


そしてまた
二人の絆が深まった気がする

俺って案外一途なのｯ…→←そういうことか

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