【HQ!!】甘めのノート

影山飛雄 ＊ アネモネ 甘め ページ47

※ 前の作品、｢ワスレナグサ｣ のその後の話しです。


変わらず捏造しています。 ご注意を。



･



菅原｢Aー、俺の部屋にお前のがあったぞー。 持ってかなくていいのかー？｣



｢あっ、今行くー！｣
今、菅原家は忙しい。



菅原｢それにしても……お前とうとう親元を離れるのかー｣



｢いや、お兄ちゃんもでしょ？｣
大学三年生になったお兄ちゃんは、春から一人暮らしを始める。そして私も。



菅原｢はい、これ｣
ポンと渡される、一枚の色紙と一つの額。
……寄せ書きと胡蝶蘭の押し花。



菅原｢懐かしいだろ……？｣



｢…………うん｣
忘れもしない、三年前。



菅原｢それにしても……お前は一人暮らしじゃないのか……悔しいなぁ……｣



｢ごめんねーっ！｣



ピンポーン



菅原｢あれ、もうアイツ来たのか？｣
待てない奴だなーとお兄ちゃんはニヤニヤする。



｢はーい｣ そんな言葉は無視をして。
私は玄関へ向かった。



ガチャ



｢早かったね？ もうすぐで終わるから……



＿＿上がりなよ、飛雄｣



影山｢あぁ。 お邪魔します｣



･



彼からの……花言葉での告白を受けてから付き合うまで。 そう時間はかからなかった。



影山〈やっぱり遠回しに言うのは俺じゃねぇ。
…………Aさんが好きです〉



彼から口で聞けたときは、思わず泣いちゃったっけ。



そして……春から飛雄と同居します。



｢そうだ、飛雄……はいっ｣



影山｢…………花？｣
飛雄に赤い花を一本。



影山｢……｣ まじまじと見つめる。



菅原｢そのアネモネ影山に渡す為だったのねー｣
ニヤニヤと笑う。 何回その顔するのよ……



影山｢アネモネ……？｣



菅原｢ヨーロッパの地中海原産で……この時期に咲く花。 花言葉は＿＿｣



｢うわああああ｣ 待って、言わなくていいから！



･





影山｢…………｣ 震えだす飛雄。



菅原｢ごゆっくりー｣
逃げるように部屋を出たお兄ちゃん。



影山｢A……｣ ギュッと、抱き締められる。



影山｢アネモネってやつの花言葉｣



｢んー？｣



影山｢Aの口から聞きたい｣
言うと思ったよ……でも、今の私は昔と違う。



言いたいことは何だって言うよ。



｢飛雄……愛してるよ｣



影山｢俺も愛してる……
……この花もらって決意固まったわ。









＿＿俺達……結婚するか｣



｢………………ッ！！｣



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赤いアネモネの花言葉は〈君を愛す〉

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