【HQ!!】甘めのノート

国見英 ＊ 鈍感な男 甘め ページ41

青葉城西高校には……この高校一眠そうな顔をしていて、とても低燃費な男がいる。



先生｢で、これが…………、おい、国見起きろ｣



国見｢んー…………？｣



｢(またか…………)｣ 名を国見英という。



そしてこの男は………………





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国見｢A、屋上行くよ｣



｢あっ、今行く！｣




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｢いただきまーす｣



国見｢…………｣
キャラメルパンを無言でもぐもぐしている。



｢キャラメル……毎日食べてない？｣



国見｢これが日課だから。 そういうAこそ｣
毎日お弁当美味しそう……と言ってきた。



｢いや、お弁当の具材はいつも一緒じゃないよ｣
そんなことわかってるよーと英は言う。



国見｢……………………｣ そう、この視線も毎日来る。



｢………………食べたいの？｣



国見｢…………いいの？｣
…… いや、君が欲しそうに(以下省略)



と、言うわけで卵をあげた。



｢はい、｣



国見｢…………んっ、おいしい｣
わずかに頬を緩ませる英。



……君は気付いているのかな？
……私達、恋人じゃないんだよ？



それなのに……〈あーん〉なんていう甘ったるい行動を毎日してるのよ？





＿＿＿＿彼はこの高校一鈍感でもある。






無自覚なのか、私に興味無いのか……



きっとこれは両者とも言える。 私はがっくりと肩を落とした。




｢期待しちゃう私がバカみたいだよ…………｣



国見｢？ なんか言った？｣



私はなんでもないよと言いながら英の頬を緩くつまんだ。



私は、英のこと好きなんだけどなぁ……



これ、関節キスっていうんだよ？



それを気にしないあたりが、私に興味ないという証拠になっていた。




私達以外に誰もいない屋上の狭いスペース。




今日も私は英に恋焦がれながら、鈍感な彼という現実に肩を落とすのだった。




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｢むー…………｣



国見｢(Aの弁当、本当にいつも美味しい……



本人は関節キスをするための口実だって気付いてないみたいだね。



お前の気持ちくらい笑えるくらい伝わってるのになー……



ま、俺の気持ちも分からないようじゃ、到底付き合ってなんてやらないけどね)｣



鈍感男子(確信犯)×鈍感彼女(被害者)

影山飛雄 ＊ ワスレナグサ 切な甘め→←松川一静 ＊ 愛を込めて〈HBD〉甘め

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