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「…………」
ぽつり。 涙は止まらなくて。 一つずつ床に染みができていく。
ヒュオオ…………
「……くしゅっ」 日が暮れてきたからか。くしゃみを一つする。
「もう、私のこと好きじゃないのかな……」
頭を支配する、黒い感情。
「……帰ろ」
屋上のドアノブに手をかけた次の瞬間。
キイッ……
二口「やっと、見つけた……！」 ぎゅっ
「え……」 開けた先にいたのは喧嘩の相手の堅治で。 思わず口が空いてしまう。
「ど、して…………」
二口「っ！ つーかお前！ 手冷たくなってる！
……帰るぞ」 ぎゅっ
手に感じる感触。そして早足で私をひいていく堅治。
「…………」 なんで。 どうして。
私は家まで、無言で歩いた。
･
･
二口「ほら、上がれよ」
「堅治の家……」 私の家に行くのかと思っていたのに。 また口が空いてしまう。
二口「…………」
「…………」 そして、沈黙。 …気まずい。
思い切って、聞いてみる。
「堅治は、さ」
堅治「……？」
「もう、私に飽きたんでしょ？」
二口「…………は？」
「私、めんどくさいし……意地っ張りだし。 …愛想尽かしたんでしょ？ ごめんね、私……」
二口「なぁ」
「っ…………！？」
下をむいて話していた私は、堅治の表情を見ていなかった。 でも、見上げると……
二口「Aは、俺をなんだと思ってるわけ？ 俺の何を見て、何を勘違いしてるか知らないけど……
Aに愛想尽かしたことなんて、１度だってないけど」
「え…………」
二口「ごめん、隠し事して……実は、これを」
キラリと光るもの……ペンダントみたいだ。
二口「俺ら、今日で付き合って半年だろ？ だから、いつもお前から貰ってばかりだし……プレゼントしようってなったんだ」
因みに、堅治と歩いていた女子生徒は、彼のいとこらしい。
堅治「俺も、いつもお前に気の利いたセリフなんて言えないけど……もう疑われないように。
A、好きだよ。 これからも、よろしくな」
あぁ、私……勘違いして、バカみたい……
二口「ほら、やっぱりお前に似合ってる」
そうして、ペンダントにキスを落とす堅治。
ーありがとう。
思いが溢れた私は賢治の胸に飛び込んだのだった。
赤葦京治 ＊ クリスマス 甘め→←二口堅治 ＊ 大喧嘩の後には 切な甘め
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ハイキュー大好き - もう、キュンっときました。最高です (2021年10月24日 8時) (
レス) @page4 id: 498b17793e (このIDを非表示/違反報告)
ゆみぃ - すんごい感動しました，， (2018年12月3日 23時) (レス) id: 92f9033d7e (このIDを非表示/違反報告)
makyu(プロフ) - mtさん» ありがとうございます！ これからも応援よろしくおねがいします！！ (2015年5月1日 21時) (レス) id: 688eef3279 (このIDを非表示/違反報告)
mt - めっちゃキュンキュンします。これからも、楽しみです。 (2015年4月25日 9時) (レス) id: 23b4b69b08 (このIDを非表示/違反報告)
makyu(プロフ) - ひだえりさん» 楽しみにしてくれているという言葉に励まされますっ！ 他のキャラを間に挟むと思いますが……書くかもしれません^^ (2015年3月5日 23時) (レス) id: 688eef3279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：makyu | 作成日時：2014年9月21日 22時
