【HQ!!】甘めのノート

二口堅治 ＊ 大喧嘩の後には 切な甘め ページ24

「堅治のばかっ！！ もう知らないっ！！」





二口「あぁもう、勝手にしろよっ！！」





「……っ！！」 たっ……









私と堅治は喧嘩をした。 全部堅治が悪い。









ーそれは、３日前に遡る。






･








･








「堅治、一緒にかえろっ」





早めに部活が切りあがった日。 私はいつものように堅治と帰ろうとした。 返ってきた言葉は意外なもので。









二口「あー、ごめん。 今日は一緒に帰れないわ」







そう、断られた。 たまにはそういう日もあると思った私は堅治にわかったと言い、一人で帰宅をした。









次の日の朝。 いつもの待ち合わせ場所から堅治と登校。 小さな話題から大きな話題までを話しながら歩いていたとき。







「あ、そういえば。 昨日あの後どこ行ってたの？」 話題が思い浮かんだから出した私。









ーあの時、あんなこと聞かなければ良かったって今は思うけど。









二口「っ！？ お前には、関係ない用事だよ」
焦ったかの様に見える堅治。







なにこれ、なんか…………隠してる？






二口「ほら、教室着いた。 また部活で会おう」







逃げるようにして、隣のクラスへと行ってしまった堅治。







「おはよー」 クラスメートに挨拶をする。







友達「あ、A……あのさ、二人って付き合ってるよね？」






「？ 何を今更。 当たり前よ？」






友達「あの……言いにくいんだけどさ……昨日」







そっと耳打ちをしてきたクラスメート。







内容は……街で堅治と……別のクラスの女子生徒が歩いていたのを見かけたというものだった。






その後の喧嘩というか、言い合いが。 冒頭の会話である。







「ほんっと…………許せない」
追いかけてもくれなかった堅治。 本当に知らない。 あんなやつ……





屋上でぽつり。 一人で座りこんだ。






ぽつり。 涙も流して。

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