九十三振目 ページ8
三日月に命じられた仕事を終わらせ、主命をこなす為に走る。
「主直々に任された命、必ずやこの長谷部が、達成して見せます！！」
偶に目の前に現れる敵を通りすがりに圧し切っていく。豆腐でも切っているのかと疑わしい程に簡単に両断できてしまう敵に拍子抜けしながらも、警戒は緩めない。
戦場でのちょっとした隙は命を落とす。
主からの有難いお言葉だ。
敵が弱くとも、全力でぶつかる。
主命だからな。
「ふっ、遅いな」
こちらに気付いた大太刀が刀を振り上げた。
しかしその動き、遅すぎる。
止まっているのかと錯覚してしまったぞ。
刀を握り直し、大太刀の胴に一撃を叩き込む。
すんなりと切断出来た胴に見向きもせず先を急ぐ。
優先事項はただ一つ。
主の命をいち早く達成する、それだけだ。
例え、その主の気配が消えたとしても、
焦らず、冷静に考えろ。
主には鶴丸と小夜が付いている。
二振り共に、十分に強い。
こんな敵共に倒されるはずがない。
そして、自分がこの肉体を保っていられる。
この身を覆う霊力だって、途絶えていない。
それだけの事実で、充分だろう。
目的の場所に辿り着く。
普段は立ち入りが禁じられているが、主の許可が下されているので気にせずに足を踏み入れる。
パッと灯りが付き、暗闇に覆われていたそれらが姿を見せる。沢山の物が所狭しと並べられている。
足の踏み場もない、使われていない物置の様な空間に軽く溜め息を吐く。
時間がある時にでも掃除をしたいな。
これでは、いざと言う時に困る。
そんなことを考えながら、足を前に進める。
部屋の奥に置いてある、一際目立つ黒い箪笥。
その一番上の引き出しを開けると、主に頼まれていた札が置いてあった。
念の為に二、三枚拝借し、懐に仕舞う。
取って来て、というが主命で、使用しろ。とはまだ言われていない。使用するタイミングは長谷部に任せる、と仰せつかった。
それだけ、主の信用を得ている。と言うことだ。
さて、俺もそろそろ持ち場につくとしよう。
.
じわじわ、お気に入り人数と評価数が増えていてとても嬉しいです…
前のシリーズがhit数四桁いってるのに驚き。。
いや、ほんと、有難い……
かっこいい表現、台詞の言い回し、戦闘シーンの描写、全然出来ないんですけど、
見放さず、見てくれたら嬉しいです…
完結目指して頑張ります……！
(コメントくれたらもっと喜ぶ…)
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黒桜 - そして私は三日月さん推しなので、この作品で死にそうです、、、、ありがとうございます！！！(死亡) (2020年1月19日 17時) (
レス) id: 946cd3609e (このIDを非表示/違反報告)
無気力組(プロフ) - 黒桜さん» 最近来てくださった方ですか！ありがとうございます！！私も最近ゆるゆると続きを書き始めたところですので、もうしばらくお待ち下さい！応援ありがとうございます！！ (2020年1月19日 10時) (レス) id: f11b465254 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜 - 最近読み始めてここまで来ました！応援してます頑張ってください！ (2020年1月19日 10時) (レス) id: 946cd3609e (このIDを非表示/違反報告)
無気力組(プロフ) - 伊達 光秀さん» わわっ、ありがとうございます！！全然更新出来てませんが、完結まで頑張ろうと思ってるので…気長に待っててください…！！見習いくんは、これからも元気にやってもらうつもりです……。コメントありがとうございました、嬉しいです！ (2018年10月14日 11時) (レス) id: f11b465254 (このIDを非表示/違反報告)
伊達 光秀 - 見習い君が助かってよかった！(泣)めっちゃ面白いです！これからも更新楽しみにしてます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無気力組 | 作成日時：2018年4月30日 13時
